星の川

 



ある日の夜。
1台の車に1組の男女が乗り込んだ。
黒髪の短髪で紺色のスーツ姿の男性、ヒロトは助手席に女性が座ると、緊張した面持ちでジャケットのポケットに
右手を突っ込んだ。
助手席に座った女性は髪が腰に届きそうなくらいの黒髪の長髪で、黒い半袖ワンピースに白いカーデガンをまとい
細身の美しい女性だった。



「あ、あの・・・・・・・」
女性が助手席に座って黙っていると、ヒロトが話しかけてきた。
女性がヒロトを見ると、ヒロトはさらに緊張しながら
「き、今日はありがとう。・・・・・ミツキ、今日はどうだった?」
すると女性、ミツキは思わず笑いながら
「どうしたの?急に改まって・・・・何緊張してるの?」
「え?い、いや」そう言われたヒロトは戸惑った「ミツキはオレと一緒にいて、楽しいのかなって思って」
「何言ってるの?もう長い付き合いじゃない」
ミツキは微笑みながら、ヒロトの顔を見つめた。「一緒にいて楽しいわ。いつも楽しませてくれるもの」
「そ、そうか・・・・・よかった」
ミツキに見つめられてヒロトは思わず顔を逸らすようにうつむいてしまった。



「どうしたの?」
ミツキがそう言うと、ヒロトは意を決してポケットから小さな箱を出した。
そして箱をミツキの前に出した。
ミツキが箱を見ていると、ヒロトはミツキの顔を見てこう言った。
「ミツキ、オレと一緒になってくれないか?」



ヒロトからのプロポーズに、車内はしばらくの間沈黙が流れていた。
ミツキは戸惑っているのか黙ったまま顔をうつむいてしまっている。



やっぱり、いきなり過ぎたかな・・・・・。



困ったヒロトが何か言おうとすると、ミツキは顔を上げてヒロトの顔を見た。
その顔は微笑みを浮かべていた。



「ヒロト、本当に・・・・?私でいいの?」
ミツキが聞くと、ヒロトは深くうなづきながら
「うん。ミツキといると、とても心が休まるんだ。ずっと一緒にいたい。結婚してくれる?」
「嬉しい・・・・・結婚するわ。ヒロトの事、大好きだもの」
「オレも・・・・・大好きだよ、ミツキ」
2人は顔を近づけると唇を合わせた。



しばらくして2人を乗せた車は道路を走っていた。
ヒロトはミツキを送ろうと、ミツキの住むマンションへと向かっている。
ミツキの左手の薬指には、ヒロトが贈った指輪が嵌められていた。



車が赤信号の横断歩道の手前で止まると、ミツキはヒロトに声をかけた。
「もう、この辺りでいいわ・・・・・横断歩道を渡ったところで下ろして」
「え、この辺でいいって・・・・・ミツキのマンションまであと少しじゃないか、マンション前まで送るよ」
ヒロトが戸惑っていると、ミツキは首を振りながら
「でも、明日また早いんでしょ?ここから歩いてすぐだから、そこで下ろして」
「・・・分かった」
信号が青に変わり、ヒロトは横断歩道を渡ってしばらく前に進むと、左側の歩道に車を止めた。



ミツキが車を降り、ヒロトと別れると、車で来た道を戻り始めた。
ヒロトは後ろを向き、ミツキが歩いて行く姿を見送ると、ほっとしたように溜息をついた。



よかった・・・・・プロポーズがうまくいって。
これからいろいろと準備をしないといけないな。
その前に明日も仕事だから、そろそろ帰らないと。



ヒロトが家へ帰ろうとハンドルに両手を置こうとした時、後ろで突然大きな音が聞こえてきた。
大きなブレーキ音と、何かがぶつかったようなにぶい音、そして車が止まった音だった。



ヒロトが後ろを振り返ると、車の後部座席の窓越しから、横断歩道に倒れている人が見えた。
それはさっきまで車の中にいたミツキだった。
「ミツキ!」
倒れているミツキの姿を見たヒロトは慌てて車から外へと飛び出して行った。



横断歩道のすぐ後ろには大きなトラックが止まっている。
トラックの前にはうつ伏せに倒れているミツキの姿があった。



「ミツキ!」
ヒロトは倒れているミツキに駆け寄ると、体を起こそうとミツキの体に触れた。
そして仰向けにしてミツキの顔を見ると、口元からかすかに赤い血が出ている。
「ミツキ、大丈夫か、ミツキ!」
ヒロトは大声でミツキに呼びかけるが、ミツキの体は動かない。
そのうちにヒロトの周りには数人の人々が集まってきた。
「大変だ、救急車だ!救急車を早く!」
「ミツキ・・・・・・目を開けてくれ、ミツキ・・・・・!」
周りが騒がしくなる中、ヒロトはミツキの体を抱きながらミツキの名前を呼び続けた。



それから数日後。
ミツキは病院に運ばれたが、帰らぬ人となった。
告別式を終え、喪服を着たヒロトが建物から出てくると、ヒロトはその場に座り込んでしまった。
「ミツキ・・・・・どうして、どうしてこんなことに・・・・・」
ヒロトの目からは涙が溢れ、両手で顔を覆い、大きな声をあげながら泣き崩れた。



それからというもの、ヒロトは魂が抜けたかのようにひどく落ち込むようになった。
誰かと話をしてもぼんやりとしていて、何もする気にもなれない。
部屋にいるとミツキとの楽しかった思い出を思い出してしまい、そのたびに涙が溢れてしまう。



時間が経つにつれ、ヒロトはミツキの後を追って、自分も死のうと思うようになった。
自分も死ねば、あの世でミツキに会える。
そうすればこんな辛い思いをしなくて済むと思い始めた。



そんなある日の夕方。
ヒロトは仕事を終えて、近所のスーパーから買い物袋を持って出てくると、空はすっかり黒い雲に覆われていた。
今にも雨が落ちてきそうな天気に、ヒロトはぼんやりと空を見上げた。



そういえば、さっきスマホで見たニュースに書いてあったな・・・・・。
今夜にも超大型の台風が通過するから、不要不急の外出は止めろって。
今にも雨が降りそうだ。



そう思った途端、ヒロトは何かを思いついたのかはっとして、空に広がる雲を見ていた。



そうだ・・・・ミツキに会うには、今夜がちょうどいいかもしれない。
待ってろよ、ミツキ。



ヒロトは前を向くと、足早にその場を後にした。



数時間後、夜になり辺りがすっかり暗くなると、ヒロトは住んでいるアパートの外に出た。
風がヒューヒューという大きな音を立てながら、辺りの木々の葉や枝を大きく揺らしている。
さらに滝のような大雨が降る中、ヒロトは傘をささずに体を濡らしながら駐車場まで走って行った。
そして車に乗り込むと、ハンドルを握り車を走らせた。



フロントガラスに打ち付ける雨をワイパーで払いながら、ヒロトはある場所へと車を走らせていた。
道路は車は数台しか走っておらず、外に出ている人もいない。
台風の嵐の中、ヒロトはひたすら車を走らせていた。



しばらくするとヒロトは車を止めた。
目の前には「進入禁止」という文字が書かれた看板が先の道路を塞ぐように並んでいる。
その先にあるのはアンダーパスだった。



ヒロトはフロントガラス越しに看板の隙間から見えるアンダーパスを見ていた。
下の道路は既に大雨で水が溜まり、冠水しているように見える。
ヒロトはさらに辺りを見回してみると、警官や道路関係者は1人もいなかった。



誰もいない。
この看板を突っ切って行けば・・・・・!



ヒロトは右足でアクセルを思いきり強く踏み込んだ。



車は急発進したかと思うと、目の前にある看板を突き飛ばした。
すると数メートル先には大雨で溜まった水が池のように広がっている。
ヒロトは戸惑うことなく、そのまま下の道路へと向かっている。



これで行けるんだ。ミツキのところへ・・・・・。



ヒロトが乗った車は下の道路へと突っ込んで行った。
車が水の中に入ると、車の中にだんだんと水が入ってきた。
車はだんだんとスピードを緩め、静かに止まると、水は運転席に座っているヒロトの肩に届きそうなところまで
上がってきていた。



これでやっとミツキのところへ行ける・・・・・・。



だんだんと水位が上がって行くのを見ながら、ヒロトは両目を閉じた。






ヒロトが再び目を開けると、茶色の天井が見えた。



ここは・・・・・?



ヒロトが起き上がろうとすると、すぐ近くで聞き覚えのある声がした。



「気がついたみたいね」



声がする方を向くと、そこには白いワンピースを着たミツキがいた。



ミツキの姿を見た途端、ヒロトは思わず声を上げた。



「ミツキ・・・・・!」



ヒロトは起き上がりミツキに近づくと、ミツキを抱きしめた。
「やっと会えた・・・・・会いたかった、ミツキ・・・・!」
そう言った途端、ヒロトは思わず声を出して泣き崩れた。
ミツキは何も言わず、戸惑った表情でヒロトに抱かれていた。



しばらくして、ヒロトがミツキから離れると、辺りを見回した。
何もなく、辺りは障子に囲まれた和室。
ヒロトは黙ってその場に座っているミツキに聞いた。
「ミツキ、ここはどこなんだ?オレ達がいるのは・・・・・・天国なのか?」



ミツキは表情をひとつも変えないまま、ヒロトを見つめていた。
そしてしばらくすると、ようやく口を開いた。



「・・・・ここは天国じゃないわ。でも、天国に近いところよ」
「天国じゃない?でもオレとミツキは死んでるんだろう?」
ミツキの言葉にヒロトは戸惑った「天国じゃないんだったら、ここはどこなんだ?」
「それは私にも分からないわ」
ミツキが立ち上がってゆっくりと歩き出し、障子の前で止まると、その障子を両手でゆっくりと開けた。



障子の外は明るい日射しが降り注ぎ、青空が広がっている。
外は庭になっており、整えられた盆栽や花々が見える。



「いい天気ね・・・・しばらくの間、ここで過ごしましょう。雨が降らないといいけど」



ミツキがそう言ってヒロトの方を振り返った。
ミツキの様子に、ヒロトは違和感を感じ始めた。



なんだろう・・・いつものミツキじゃない。
なんだか近寄りづらい。神々しい感じがする。
今、目の前にいるのは本当にミツキなのか・・・・・?



ヒロトが黙っていると、ミツキが声をかけてきた。
「どうしたの?」
「い、いや・・・・・」ヒロトは首を振りながらも続けて聞いた「ミツキ・・・・お前は本当にミツキなのか?」
それを聞いたミツキは微笑みながら
「何を言ってるの?ヒロト・・・・・そうじゃなかったら誰だと思ってるの?」
「いや・・・・前に会った時となんだか違うような気がして」
「そんなことないわ」ミツキが否定すると、右手を振ってヒロトを手招きした。
「こっちに来て。部屋の中にいると気が滅入ってしまうわ。庭に出ましょう」



しばらくして、2人は庭の散歩を終えると、縁側にいた。
ヒロトがミツキの膝の上に頭を乗せている。
ミツキに対して最初は違和感を感じていたヒロトだったが、話をしているうちに楽しくなり
すっかり違和感はなくなっていた。



このままずっと、ミツキと一緒にいられたらいいのに。



そう思いながら、ヒロトはふと空を見上げると、ミツキの声がした。
「空がいつの間に暗くなってきたわ・・・・」



さっきまで青空だった空は一変し、すっかり暗くなっていた。
ほどなくして空から雨が落ち、ポツポツと雨が降り出すと、ヒロトはミツキの顔を見た。
するとミツキの顔はなぜか暗く、沈んでいるかのように見えた。



「ミツキ、どうしたんだ?そんなに暗い顔をして」
ヒロトが聞くと、ミツキは静かに口を開いた。
「雨が降ってきたわ・・・・・・これであなたとはお別れね」



「え・・・・・?」
それを聞いたヒロトは、ミツキが何を言っているのか分からなかった。
「どういうことだよ、お別れって・・・・・オレ達は死んでここにいるんじゃないのか?」
ヒロトが起き上がってミツキの顔を見つめていると、ミツキはうなづいた。
「そうよ。私はあの事故で死んだわ・・・・・でも、あなたは違うの」
「違う・・・・・・?」
「そう。あなたは違うの・・・・まだあなたは死んでないのよ」
ミツキはゆっくりと立ち上がると、降り続いている雨の庭に視線を移した。



それを聞いたヒロトは愕然とした。



まだ死んでない・・・・・・?
死んだミツキが目の前にいるのに、オレは死んでないって、どういうことなんだ?



「どうして・・・・・まだ死んでないって、どういうことなんだ・・・・?」
ヒロトは座ったまま、ミツキの顔を見た。
ミツキは庭を眺めたまま
「この雨が答えよ。あなたはまだここに来るべきじゃないって」
「この雨って・・・・・誰がそんなことを決めたんだよ」
「ここは天国に近い場所で、天国に行くべきかどうかが決まる場所でもあるの」
ミツキはそう言った後、ヒロトの方を向いた。「誰が決めるか・・・考えれば分かるはずよ」



すると外の雨音がさらに強く聞こえてきた。
バケツをひっくり返したような大雨になり、雨が地面を打ち付ける音が聞こえている。



「雨が強くなってきたわ。あなたとはこれでお別れよ」
ミツキが部屋の中へ移動しようとすると、ヒロトがミツキを呼び止めた。
「待ってくれ。オレはどうなるんだ?このままここでミツキと一緒にはいられないのか?」
「本当ならあなたと一緒にいたかったわ、ヒロト。ここではなくて生きていた頃にいた世界で」
ミツキはヒロトの顔を一瞬見て、うつむきながら続けてこう言った。
「でも、これはもう決まったことなの。それにあなたにはまだ生きていて欲しい・・・・・」
「ミツキ・・・・・」



ヒロトは立ち上がり、ミツキの側まで来ると、ミツキの手を握ろうと右手を伸ばした。
ミツキの左手を握ろうとした時、ミツキの体が透明になったかのようにすり抜けてしまった。
ヒロトは何度もミツキの左手を握ろうとするが、結果は同じだった。



どうして・・・・さっきまでミツキの体に触れられたのに。触れられないなんて。



「もうあなたはこの世界にはいられない・・・・元の世界に戻ろうとしているの。このままじっとしていれば帰れるわ」
「そんな・・・・・嫌だ、せっかくミツキに会えたのに。また離れ離れになるなんて」
「私もあなたと一緒にいたかった。でもあなたには生きていて欲しいの。私のために自分の命を犠牲にして欲しくないわ」
「ミツキ・・・!」



その時、部屋に一瞬光が落ちてくるような閃光が走った。
すぐ後ろの庭で雷が落ちたような大きな音が聞こえると、ミツキは顔を上げてヒロトの顔を見た。
ヒロトと顔を見つめあうような形になると、ミツキは静かに話し始めた。



「私が死んだ後、あなたが後を追って来るっていうのはなんとなく分かっていたわ。あなたにはそういったところ・・・
 甘えん坊のところがあるから。だからとても心配していたの。私のために自分の命を犠牲にして、ここに来るんじゃ
 ないかって」
「・・・・・・・・」
「でも私はそんなこと望んでないわ。あなたにはこれからも生きていて欲しい。私の分まで生きていて欲しいの」
ミツキはそう言い終えると、さらにヒロトに近づいた。
そしてヒロトの耳元まで近づくと
「私のために生きて、ヒロト・・・・・・・これからもずっと愛しているわ」
「ミツキ・・・・」
それを聞いてヒロトが戸惑っていると、ミツキはヒロトの体を包み込むように抱きしめた。
「さよなら、ヒロト」
ヒロトの顔を見つめながらミツキがそう言った後、ミツキはヒロトに口づけをした。



ヒロトにはもはやミツキに抱かれている感覚も、口づけをしている感覚もなくなっていたが
ヒロトの心にはミツキの声が聞こえていた。



私のために生きて・・・・・生きるのよ。ヒロト。



ヒロトはミツキの声を聞きながら、意識がだんだんとなくなっていった。






しばらくしてヒロトは口の中に何かが入ってきている感触を感じた。
それと同時に、下から何かが上がってくる気配を感じた。



何だろう・・・・・それになんだか気持ち悪くて吐きそうだ。



ヒロトは目を開けると、すぐそこに両目があり、目が合ったような形になった。
「うっ・・・・・・・!」
ヒロトが驚いて声を出したと同時に、大量の水が口から吐き出された。
それを見たオレンジ色の作業着にヘルメット姿の中年の男性が大声で叫んだ。
「おい、生き返ったぞ!」



すると周辺にいた同じ作業着の男性達がヒロトの側に駆け寄ってきた。
「おい、大丈夫か!どこかケガはしてないか?」
ヒロトは横になったまま水を吐き出し、ようやくセキが落ち着くと、弱々しい声で
「は・・・・・はい。大丈夫だと思います・・・・・・・」
「とにかく病院に連れて行きますから、そこでケガがないか調べてもらってください」
ヒロトが声をかけた男性の作業着の胸の部分に書かれた「救助隊」という文字を見ると、ゆっくりとうなづいた。
辺りには数台のパトカーと救急車があり、激しく降っていた雨と風はすっかり止んでいた。






それから数ヶ月後。
ヒロトは仕事を終えると車を走らせ夜の海岸に来ていた。
その海岸はミツキと知り合った頃、初めて一緒に行った場所だった。
海岸側の駐車場に車を止めると、ヒロトはフロントガラス越しに見える海を見ていた。



ヒロトはズボンの右ポケットからスマホを出すと、画面を見た。
画面はミツキが1人で微笑んでいる写真が映し出されている。



「ミツキ、ミツキが好きだった海に来てるぞ。初めてデートに来た場所だったな」



ヒロトは画面のミツキに向かって話しかけると、スマホをフロントガラスに向けた。
ミツキに海を見せようと、スマホをフロントガラスに立てかけるようにして置くと、ヒロトは運転席のシートに
寄りかかりながら、さらにミツキに話しかけた。



「その時だったかな、空を見てたら大きな流れ星が海に向かって流れてきたのを見たのは。ミツキ嬉しそうに見てた。
 覚えてるか?ミツキ・・・・」



そう言いかけるとヒロトは辛くなり、気分転換をしようと運転席のドアを開けて、外に出た。



ヒロトが夜空を見上げたその時だった。
空の高いところから海へ向かって、大きな星がはっきりと放物線を描くように落ちて行ったのだ。
その星は海の水平線近くまで落ちると姿を消した。



流れ星が消えたところをヒロトは驚きながら見ていると、ミツキが最後に言っていた言葉を思い出した。



私のために生きて・・・・・生きるのよ。ヒロト。



ヒロトは心の中でミツキに話しかけた。



オレは生きてる・・・・・生きてるよ、ミツキ。



ヒロトは時折聞こえてくる穏やかな波の音を聴きながら、無数の星が輝く夜空をいつまでも見つめていた。