祈りの力 production notes


7月になり、梅雨が明けた途端暑いですね(^^::
6月は今年は涼しかったとテレビでやってましたが、確かにここ数年の中では涼しかったと思います。
まだ自分衣替えをしていなくてですね、とは言っても昨年涼しくなる直前に買ったTシャツが数枚あるので
なんとかそれを使いまわして過ごしています。
会社に行く時は麻のシャツが2枚あるんで、それも含めて使いまわしてます。
それで夏を乗り越えられるんじゃないかとも思っています(^^::
いちいち押し入れの奥にある夏ものの服を引っ張りださなくてもいいんじゃないかなと思い始めてます。
あと数ヶ月で涼しくなるんで、冬物を今しまってもまた数か月後に出すことになるので・・・・・。



今回は前回の続きですね。
前回は時間切れで途中で切ることになりましたが、今回はその続きからです。
正直言って、前回途中で切って大正解でした。
今回終わってみればほとんど前回のネタです(^^:: 95%ぐらいは前回できたネタです。
本編を既にお読みいただいた方はお分かりだと思いますが、非常に長くなりました。



前回はモルケが登場したところで終わりましたが、今回はそこからですね。
モルケは久しぶりの登場になったわけですが、本来であればもっと登場するはずでした。
シーグフリードやアルマス達をつけまわし、何かと邪魔をしてくるという設定だったはずなのですが
すっかり忘れてしまっていました(^^::
というのも今回のこの話、登場人物が多すぎてですね・・・・・・書いている本人も混乱していた訳で
モルケをどこで登場させるかというタイミングを今まで逃していたんですね。
それにアルマス達が移動するところには決まって悪者がいるわけですから、余計にモルケの登場シーンを出す余裕がなくなってしまっていて。
でもラスト近くには登場させないとと思い、今回やっと登場となりました。



今回は最初から慌ただしい展開で、全体的に苦労しました。
今回は大きく3つのグループに分けて、それぞれどう展開していくか考えていきました。
ひとつはモルケとシーグフリードとフーゴ。
ふたつ目はアルマスとホーパス、それにエルドとユース。
3つ目はケントと大勢の女子供達やヴェスト兵。
この3つのグループが入り交じり、数々のシーンを考えて書いていきました。
この時点でラストはモルケが消え、ヴェスト王の記憶が戻り終戦と宣言するところまでと線引きをしていたので
それまでのそれぞれのキャラの動きと展開をどうするのか考えに考えました。
まるでジグソーパズルのピースをはめていくようでしたね(^^::
この長編の後半では一番苦労した回ではないでしょうか・・・・・かなり疲れました。



次に考えたのが、ヴェスト王の扱いをどうするか。
前回ニコラウスが実はモルケが化けていて、本物のニコラウスは地下に閉じ込められていたのですが
ヴェスト王の状態までははっきりとは書きませんでした。
前回書きながら、ヴェスト王はどうしようかと考えていました。
意識は正常でモルケが化けていたニコラウスの言うことを素直に聞いていただけなのか
それとも記憶がなく、モルケの催眠にかかっていて、モルケの思うがままにされていたのか
前者だとあまり説得力がないなと思い、後者の設定にしました。
しかしモルケの思う通りにはならず、潜在的な意識までは洗脳しきっていなかったというか、中途半端だったために
モルケの計画はもろくも崩れていくことになります。



今回さらに明らかになったのが、シーグフリードとモルケの接点ですね。
モルケは弟のシーグヴァルドをそそのかし、塔へ連れて行った張本人だとシーグフリードはフーゴに明かしてます。
モルケはシーグヴァルドの望みを叶えるために塔に行くのを勧めただけだと言っていますが
モルケとあの塔は接点があるのか?という疑問がすでに出ていると思います(^^::
それは・・・・・また今後明らかになります(^^::



書いていてちょっとうるっと来てしまったのが、ヴェストの村人達の行動です。
自分達を危険にさらすかもしれないのに、ヴェスト王の無事を願い、城の前で祈りを捧げたり
王様の無事を確認できるまで、帰らずに待っている。
そしてモルケが出した炎で燃えている十字架を消そうと動き回り、王様の無事の姿を見た後
戦争を止めるように懇願したりと・・・・なんて行動力のある住民達なんでしょう(^^::
実際、ここまで行動する人達はなかなかいないと思います。
日本でもアメリカでもフランスでもタイでもそうなのですが、国家というのはそこに住んでいる人達がいて成り立つじゃないですか。
住民がいない国家なんてまずないと思います。そう思うと国というのは住民達が集まって成り立っている訳で、政治家のためにあるんじゃなくて
住民達があくまでも主役なんですよ。
だから本来であれば、国家というのは住民達のために働く。住民達の生活をよくするために働くのが政治なのであって、自分達の私欲を肥やすために
あるわけじゃないんですよね。
最近、そういう出来事がありましたけど(^^:: あえてどことは書きませんけれど。
それにしてもアメリカのトランプさん、最近やりたい放題しているという感じですが・・・・・・・。
いい加減アメリカの国民達はなんとかしようと動かないんですかね・・・・・?



話が政治批判になりましたのでここまでにしておいて。
今回、ユースがとても活躍した回でもありました。
ユースが人間の大きさになり、モルケに光を浴びせてモルケを弱らせていくことになりましたが
これは前回の話を書いているうちに思いつきました。
ニコラウスがエルドとユースの姿が見えるというのも考えていて、この部分をどこに書こうかかなり悩みましたが
今回ようやく書けたというか、うまくそのシーンをはめたという感じですね。
ニコラウスが見えて、シーグフリードとフーゴがなぜ見えないのか?というのは、ニコラウスは司祭なので一応聖職者なのでということで(^^::



ちなみに、大きくなったユースがエルドにどうして小さくなってるの?というシーンは唯一笑うところです(^^::
ユースは冷静で落ち着いているイメージですが少し天然っぽいところがあるというキャラです。



ある程度書いたところで、今回使った曲について書いて行こうと思います。
今回は前回使おうと思っていた2曲です。
本当はさらに1曲追加しようと思いましたが、思っていた以上に長くなりましたので2曲のままになりました。



まず1曲目は平沢ソロの「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」です。
前回、P-MODELの「サイボーグ」を紹介した時に、歌詞にある「ほら吹き」のことを書きましたが
それに似た言葉が「詐欺」ですね。
「詐欺師」=モルケというのが頭に浮かんできて、この曲を選びました。
今回は歌詞ではなく、曲で選びました。
歌に入る前の掛け声がまた詐欺師らしくて?曲調も周りにいる人々を次々と騙しながら、飄々としながら去っていくという感じですかね。
ユースに痛めつけられて、モルケはさすがに今回は飄々という訳にはいかなかったですが。
この曲は最初から、モルケが十字架に火を投げるところまでを使っています。
かなり長く使いましたね・・・・・・。



そこから最後までは同じく平沢ソロの「王道楽土」を使っています。
「王道楽土」というのは四字熟語で「王道にもとづいて治められる、楽しく平和な土地」という意味があります。
「王道」は儒教で説かれている理想的な政治のありかたで、徳をもとにして国を治めること。「楽土」は安楽な生活が送れる土地、楽天地のこと。
つまり国家や王が力や権力で支配するのではなく、徳をもとにして国を治め、国民のことを考えて、穏やかに暮らせる理想の社会を表す言葉なのです。
この言葉、誰かに聞かせたいですね・・・・誰とは書きませんけれど(^^::



この曲は歌詞を見て使おうと決めました。
歌詞を下記に載せます。



無き国の王 堂々の
泣き供花を踏む王道に
今も現と見まがう空には
火が 疑団の火が火が

抱き 悪しき日を耐えて
湧き 武勇の士を称えた
今も現と見まがう国には
火が 悲惨の火が火が

さあ さあ
見よ ショーを ショーを

火よ何故民たちは
走る走る
火よ思い出せない何故
火よ何故民たちは
燃える燃える
火よ思い出せない何故

灰色よ 降れ相応しく
何故 野はいまだ咲く
今だ現と見まがう野辺には
火が 苦渋の火が火が

さあ さあ
見よ ショーを ショーを

火よ何故民たちは
喘ぐ喘ぐ
火よ思い出せない何故
火よ何故民たちは
朽ちる朽ちる
火よ思い出せない何故



この歌詞は国の支配者が国を自分の理想の国へと進んでいっているはずが
どうして国民は国政を疑い、苦しみ、喘いでいるのだろう。
国民の考えていることが分からないという支配者側に立っている歌詞だと自分は思いました。
支配者側の行いが悪いと、国民達は不満が溜まり、ふとしたことでそれが一気に噴き出し、蜂起します。
過去の歴史では国民が蜂起し、それで政治が変わって国民の暮らしが改善されたりとか
または逆に蜂起を鎮静化されてしまって、さらに生活が苦しくなったりとかしていましたよね。
今は世界的な物価高が続いていますが、どうなっていくのか予想がつきませんね。
日本は・・・・デモはやってますが、蜂起まではやらないと思うので、それほど荒れないかと(^^::



この曲を聴いているうちに、ヴェスト王に当てはめてみようと思いました。
特にサビの部分の「火よ何故民たちは走る走る 火よ思い出せない何故・・・・・」とかは
まさにモルケが投げた炎で十字架が燃えだし、それを見た住民達が火を消そうと走り回り
一方、ヴェスト王は椅子から落ちた途端、正気に戻り、火を見てどうしてこんなことになったのかと嘆くのです。
モルケがヴェスト王に催眠をかけ、その間記憶がないのでそうなっているわけですが
まさしくサビ部分をこのシーンに当てはめました。
こんなにきれいに当てはまったのはあまりなかったので、よく頑張ったなと自分をほめたいです(^^::
ここまで来るのがとても長くてきつかったです。



火を消した後、ヴェスト王が剣を自分に向け、自害しようとするシーン。
これも前回から考えていました。
考えた当初はシーグフリードに止められてしまうのですが、フーゴも追加で入れることにしました。
フーゴをここで入れた方が、自分はノース兵だとスムーズに打ち明けやすくなるだろうと思ったからです。
フーゴの言葉がきっかけになり、ヴェストの人々から戦争を止めるよう声が上がり、ヴェスト王は戦争を終結すると宣言する流れになりました。
本当であれば人々が歓喜し、大広間から人々が大声を上げながら出て行って、その後ヴェスト兵やケントが戦争が終わったと声を上げて
出て行くシーンを入れようかと思いましたが、後のシーンを考えていたのでカットしました。



この次のシーンからラストまではその後のヴェスト城での会話ですね。
ついに塔へと行くことになったシーグフリード達。
一体どうなっていくのでしょうか。
そしてモルケは消えてしまったのでしょうか、それとも・・・・・・・。
ラストに気になることが書いてありますが、それはスルーして今回は終わりです(^^::



今回のタイトルも一番最後に決めました。
「祈りの力」。
住民達がヴェスト王の無事を祈り、その力が十字架を通じてユースに集まり、奇跡が起こりました。
ユースの光の力がモルケを弱体化させ、最終的にはヴェスト王が正気に戻り、戦争が終わったところまでの流れを受けて
このタイトルに決めました。
祈りの力、あると思いますか?
私はあると思います。
あなたは神を信じますか?みたいな感じになってしまいますが、人はとにかく神に祈りますよね。
神頼みと言う言葉もありますからね。
実際は自分がどうにかやっているんですけどね。でも、なぜか人って切羽詰まっていると神に祈りますよね(^^::
ちなみに自分はキリスト教徒でも、仏教でも新興宗教でもなんでもありません(^^::



今回、まさかこんなに長くなるとは思いませんでした。
次回はヴェスト編、終わりになるのかな・・・・・・?
今の時点では次回がラストだとは到底思っておりません(^^::
それはネタが真っ白だからです(^^::
最後のところは決まってるんですけどね・・・・・そこまで次回行くかどうかは神のみぞ知るですね。



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もまたお楽しみに。