森に包まれた村 production notes
「星の鏡」シリーズ、今回からまた新しい章になります。
ポルトから離れ、森の中に入ったところで新しい出会いがありました。
また今回はかなり長い話になりました。
こんなに長い話は久々です。
書いている当初は、こんなに長くする予定ではなかったのですが
いろいろと書いていくうちに長くなってしまいました。
予定では2日のはずだったのですが、1日目の途中割り込みが入り中断。
2日目で終わるかと思いきや意外にも苦労して終わらず。
その後平日は時間があればどうするか考えて、書いていってようやく終わりました。
今回の曲も、TINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
今回は「Rigel」(リゲル)。
この曲は、話の最後にも出てきますが、オリオン座の腰や足に当たる青い星で
それをモティーフにした曲なのですが・・・・・・。
その話を聞くまでは、私の最初の印象では森の中で小さな動物たちや人々の
日常というか・・・・朝から夜までの一日をイメージした感じなのかなと
思ってました(^^::
曲って聴く人によって、それぞれ感じるイメージが違うと思いますが
こんなに違うっていうのもありなのかなと・・・・・・。
ということで今回は開き直って、自分が感じた世界をベースに書こうと思いました。
TINÖRKSさんごめんなさい。と謝っておきます。
以前、ツイッターでこの曲について上記のことを書いたら、作曲者本人から
「素敵な世界観ですね、ツボでした(笑)」ってコメントもらいました(^^::
ある意味、思い出深い曲でもあります。
今回は色々と苦労したところも多かったです。
まずはトイヴォがオリヴィアの手紙を開けるところ。
手紙の内容をトイヴォが読む形ではなく、オリヴィアの手紙を見せる形にした方が
楽なので、その形にしました。
これは以前別ジャンルを書いていた頃もやっていたので、スムーズでしたが
2通目を大きな鳥がトイヴォのところに持ってくる・・・・・。
その鳥の種類をどうするかで迷いました。
最初は大きな鳥だけで済ませようかと思ってましたが、書いているうちに
それだけだと今後出てきたときにどうするんだという思いが出てきたので
ヤフーで調べながら、大きな鳥の描写を書いていきました。
鷹か鷲のどちらかにしようと思いましたが、あまりはっきり書くのもちょっとって
思ったので、その辺りはうやむやにしました(^^::
興味がある方は描写を見ながらヤフーで探してみてください。
大きな鳥が去った後、新しい出会いがありました。
話では書いていませんが、森で出会うのはトイヴォより背が小さい小人、ノエル。
小人達の住む村へトイヴォとヴァロがノエルに連れられて入っていきます。
村に入る時に、ノエルは自分がかぶっている帽子と同じものを2人にかぶるように言い
さらにトイヴォと手をつなぎ、村に着くまでは目を閉じるように言います。
これは村の存在を知られたくない、知られたら他の外部の人間もどんどん村に入って
村が荒らされてしまうという恐れからきています。
小人達が住む森は、緑がたくさんあって、その環境を壊さない程度に木の小屋や
テーブルを作り、自然と共有する形で生活しています。
そんな世界を今回の曲「Rigel」でイメージできればいいなと思いました。
最近テレビでも話題になっていますが、プラスチックごみ問題が環境を破壊しています。
森や海に捨てることで、そこに棲んでいる動物たちがプラスチックを食べて亡くなって
いる・・・・いずれはそのしっぺ返しは人間に返ってきます。
後半の歓迎会での話でもありますが、町や都会に行けば何でもあるし便利だけど
そこには緑が少なく、空気も悪いし、環境は決してよくない。
今回はその辺りも少し書いてみようとも思いました。
また今回は小人の村を書くことで、登場人物を何人出すのか
名前はどうするのかっていうところも非常に苦労しました。
書く寸前まで、何人登場させるのか決まってなかったんです。
全員同じ背丈なので、帽子の色と体格、名前で判別させるようにしました。
そして意外にも最後まで苦労したのが、大きな猫が登場するところ。
村長と猫との葛藤シーンですが、猫の大きさをどのくらいにするかで
かなり時間かかりました。
地元でも猫は見かけるのですが、子猫しか最近見当たらず・・・・(^^::
ペットショップに観に行く時間もなかったので、実際の大人の猫の大きさが
いまいちよく分からなかったんですね。
イメージとしては大型の猫と小さな子供のそれぞれの大きさ。
最初はそのイメージで書いていたのですが、それだと簡単に女神像が取れてしまうので
最後まで考えに考えた結果、猫を大きくすることに落ち着きました。
どうして大きくなったのかは、次回に持ち越しました(^^::
最後まで苦労したのがもうひとつ。
それが初めての試みである歌の歌詞。
村のいいところを歌詞にするというのは、かなり苦労しました。
今回の話を書くにあたっては、参考にしている写真が書く前から決まっていて
写真家の中谷守一さんの写真がぴったりはまったので、その写真を数枚眺めながら
どうするか、プロットとは別のメモ帳に写真から出てくるイメージをありのまま
書き出して、そこから何を抜き出すかの作業を3日ぐらいかけて考えました。
歌詞に出てくる村の名前は最後の最後まで悩みましたね。
フィンランド語の「メッツア(森)」を使うか、それとも英語の「ヴィレッジ(村)」に
するか・・・・・結局は英語に落ち着きました。
歌詞のイメージは最初は朝、昼、夜、そして最後っていう感じだったのですが
改めて見てみるとなんかいまいちだったかな・・・・・・。
ここがいいところっていうはっきりした明確な歌詞になってない。
女神像も入れたかったのですが、それを入れるとまた歌詞が長くなるし
それは思い切って切り捨てました。
今回のタイトルは、最後につけました。
というか・・・・最後の最後までタイトルつけるの忘れてたんですね。
いろいろとありすぎて。
村の名前でもよかったのですが、「森に包まれた村」で落ち着きました。
「小人が住む森」でもよかったのですが、それだと「小人」が強調されて
あまりそれは好きではなかったので、歌詞にあるのを採用しました。
歓迎会を抜け出し、湖で出会ったレオからヒントをもらったトイヴォ。
どうやって猫を説得し、女神像を取り返すのでしょうか。
それはまた次回のお楽しみということで。
次回もまたいろいろと大変になりそうですよ(自分がね)