クリスマスの夜 production notes



今回は久しぶりの短編です。
本当なら、年内は「星の鏡」シリーズに没頭したかったのですが
ある曲を聴いていたら、また話を思いついてしまいました。



今回はまたTINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
今回は「Terrarium」。
この曲は私の初めての作品「星の瞬く夜に」でも使っています。



いつも夜、寝る前にTINÖRKSの今日をランダムに選んで聴いているのですが
11月のある夜、この曲を聴いていたらふとある言葉を思い出しました。



君のことを思うと、羽根が生えます。



これは私が考えた言葉ではなく、数年前コミケに行って、あるサークルの本に
書いてあった言葉です。
背中に羽根があれば、好きな人にいつでも会いに飛んでいけるのに。
そんな思いがあるのかなとこの言葉を見て思いました。
実際に羽根が生えるわけではないですけど(^^::
好きな人のことを思えば、空想上だけですが、心に羽根が生えてどこへでも行ける。
好きな人のところへも会いに行けるかもしれない。
そうはできなくても、思いだけでも届けられるかもしれない。



そう思うと、ある意味深い言葉だなと思いました。



背中に羽根が生えるところを想像し始めると、次から次へと話が発展していきました。
1か月後はクリスマスなので、それも絡めようと思いました。



プロットはその日のうちにほぼできあがりました。



しかし、実際に書いてみると、意外にもいろんなところで煮詰まりました。
特に後半、女の子の家に男の子とサンタさんが入って、女の子がびっくりするところや
男の子と女の子が夜空に飛んで行って、男の子が女の子に好きだというタイミング
これについてはプロットではあまり深く考えてなかったので、書いてみて数回書き直して
ようやくできあがりました。



夕方にいったんできあがりましたが、やっぱり書き直したいってところが
出てきたりと、後半は苦戦しました。



後は、普段短編を書くときは出てくる登場人物の名前は考えていません。
どうしてかというと、名前を出すことで読んでいる人によって、その名前が持っているイメージって
あると思うんですよね。それによってなんか変にイメージ付けされると嫌だと思ったからです。
まあ、それは人それぞれの感性なのでこちらとしては何も言えませんけれど・・・・。
今回、名前はつけようかな、どうしようかなと書いている間もずっと迷ってましたが
結局は名前はつけませんでした。
読んでいる人たちが名前をつけてくれればいいのかなと思っています。
好きな人の名前とか、小さい頃仲良しだった友達とか。
勝手に名前をつけて話の展開を楽しんでくれればいいなとも思っています。



「Terrarium」の曲は全体的に浮遊感があって、TINÖRKSの曲の中でも
大好きな曲のひとつです。
その浮遊感が出せればいいなと思い、曲の最初の部分は話の中では
男の子の背中が光に包まれ、羽根が出てくるところを使っています。
その後は曲の流れに任せながら、話を書いていった感じです。



そろそろクリスマスですが、あなたにとって、大切な人は誰ですか?
好きな人に、素直に「好き」と伝えていますか?



子供の頃は素直に言えたのに、大人になるとなかなか言えない。
そんなことありませんか?



会いたい人に最近、会えていますか?



そして何よりも、自分自身を大事にしていますか?
自分自身に嘘をついていませんか?



大切な人がいるなら、この話の主人公の男の子のように、思い切って素直に自分の思いを伝えてみませんか?
いつまでも先延ばしにしていると、いつの間にか大切なものを失ってしまうかもしれません。
いつ、何が起こるか分からないのですから。



そして自分自身をしっかり労わってあげましょう。
この1年、よくがんばったね。
また頑張れるように、自分にごほうびをあげましょう。
ごほうびをあげすぎてもなんなんですけどね・・・・・(^^::



これで今年のサイトアップは終わりです・・・と言いたいところですが
まだまだ「星の鏡」シリーズが残っているので、私はまだゆっくりできそうにありません。
「星の鏡」シリーズの次のサイトアップは遅くて大晦日になるかも(^^::
皆さんは年明けにでもゆっくり見てくださいね。