思い出の修復 production notes



「星の鏡」シリーズは今回で1年となりました。
もう1年、まだ1年・・・・。
でも、正直1年経ったんだっていう実感はありません。



この話は、もともとは作る気はありませんでした。
TINÖRKS(ティノークス)の曲「天球図譜」を聴いていて、話が浮かんできたのですが
あくまでもイメージとしかとらえていませんでした。
この曲でイメージビデオを作るんだったら、こんな感じなのかなっていう
軽い気持ちで作ってみたんです。
するとだんだんと話が勝手に浮かんできて、盛り上がってしまって
最初は途中で終わらせるつもりで2回で終わりにしようかなと思ってたのが
1年ぐらいならいいかなっていう思いに変わってきて、気がついたらもう1年経ってました。



1年経った今、話は全く終わってません(^^::
でもだいたい全体的な流れはつかんできた・・・というか大まかな話の展開ができてきたので
後はその流れに外れることなくいければいいと思っています。
この話が終わるまで、あと1年ぐらいかかるんじゃないか?ともちょっと思ってきています。
24回まではあるかもしれない、けれどそれより短く終わるかもしれないし、30回ぐらいになるかもしれない。
未来のことは分かりませんが、話が思いつく限りは続けていきたいと思います。



また前置きが長くなりました。
今回の「思い出の修復」について、そろそろ始めたいと思います。



今回もTINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
今回の曲は「Tape」です。
この曲はどのアルバムにも入っていない、単独で出している曲です。



この曲は最初、カセットプレイヤーの再生ボタンを押す音から始まり
最後も停止ボタンを押す音で終わっています。
その間、ゆったりとした曲が流れているのですが、私はその曲を過去のある出来事や思い出を
思い出して回想している、思い出に浸っているというイメージを受けました。



この曲に決まるまで、どの曲にするか今回はちょっと迷いました。
今回の話は先に読んでいただいた方は分かるのですが
今回は非常にキリの悪い終わり方をしています。
テレビドラマで「この後どうなるの?」と見ていたら終わってしまって
「次回お楽しみに」っていう、よくあるパターンです。
なんでここで終わっちゃうの?っていうパターンです。
今回はそれをあえて狙いました(笑)



実は今回の話を書く前に、次回をどうするかっていう流れをすでに決めていて
前回がこれで、次回はこれだから、今回はどうしようっていう感じで
TINÖRKSの曲を聴いていきました。
次回の流れが決まっているということは、次回使う曲はもう決まっています。
まだそれは言えませんが。



前回使った曲、次回使う曲を聴いていて、その間につなげる曲。
次回の展開のきっかけをつかむような曲。
そう考えながら、聴いていった結果、「Tape」になりました。



今回というか、後半に入ってからはゆっくり書こうと執筆期間を2日だったのを4日にしています。
週末の2日間を2週間続けてなので、週末だけ書こうと。
今までは2日間という区切りをつけていたので、ちょっと焦りながら書いてましたが
前回からは4日間なので、話の展開を考えながら半ばだらだらしながら(^^::書いています。
ただ、イメージを持続できるのかという疑問があったので、話を加えていく時は書き始めたところから
読んで、「こんな感じなんだ」っていうのを思い出したり、「この後どうしようと思ってたんだっけ」とか
思いながら、話を書いていっています。
でも、毎回最後をどうするかっていうのは書く前にだいたい決めているので、よほどのことがない限り
最後が変わるってことはないのですけどね。



今回はキリの悪い終わり方にしようと思っていたので、最初から最後は決まってました。
最初は前回の終わり方を見て、前回は夜で終わっているので、なら今回は次の日の朝にして
アレクシとトイヴォとヴァロを城で再会させようというところから始めようと思いました。
今回もアレクシが何かと活躍した回になりました。何かと便利な存在のアレクシです。
アレクシはしばらくの間出てくる予定です。



今回ちょっと苦労したのはエリアスでした。
今回は登場させなくてもいいかなと思ってましたが、トイヴォがオリヴィアに手紙を書くことになり
ペンも紙も持っていないので、ペンを貸すためだけにエリアスを少しだけ登場させました。
ちょっと冷たい感じのするエリアスですが、まだキャラ的には発展途上です。
次回はもうちょっと出てきてもらうことになるんで、今からどんなキャラにするか考えなくてはですね。



それと、今回のカギとなった存在のソフィア。
床に落ちている自分の日記を読んでいるシーンは、今回の曲「Tape」のイメージそのものです。
大掃除をしていて、古いアルバムや日記を見つけて、思わず読んでしまって何時間も過ごしてしまった。
そんなことありませんか?
私も年末や夏休みの時間のある時、大掃除をして必ず過去の作品を読んだり、小さい頃の写真を見てしまいます。
そして「あの時の自分はこんなんだったんだ」とか「この時の自分はなんだか尖ってたな」とか
過去の自分と向き合って、懐かしく思ったり、当時を回想したりしています。



そして今、こんなご時世なのでとても時間があるはずです。
たまには過去の自分を思い出して、回想してみるのもいいかもしれません。
過去の自分と向き合い、今の自分は成長したのかなと思ったり・・・・・・。
小さい頃、好きだった本やカセットテープを押し入れから引っ張り出して見てみたり
曲を聴いて当時を懐かしんだりするのもいいかもしれません。
ずっと家にこもっていると、気を塞いでしまうので、めったに自分がやらないことをやってみたり
普段はできないことをあえてやってみたりするのもいいかもしれません。



今回のタイトルはいつもの通り最後につけました。
最初は「思い出」だけにするか、英語で「Memories」にしようかと思っていましたが
エリアスとソフィアの思い出の品である婚約祝いの壁画。
それをトイヴォとヴァロが修復していくというのを合わせて「思い出の修復」にしました。



今回はヴァロが久々に魔法を使ってました。
これは書く直前に、大きい壁画を修復するのに、ソフィアからもらった写真のサイズだと小さいので
修復作業をするのに見ずらいだろうと思って、思いつきました。
これもアレクシに一言言ってもらうことで、ヴァロが写真を大きくすることにしました。
何かと役に立つ存在のアレクシです(^^::



また前半に出てきたオリヴィアと大きな鷲も今回登場させました。
オリヴィアは今回手紙だけでしたが。
今後登場させるかどうかは・・・・まだ検討中です。
大きな鷲は今後も何かと出てくると思います。
森の和尚様も・・・・和尚様はどうするかな(^^::



次回はどうなるのでしょうか・・・・・・。
次回は5月下旬になると思います。
楽しみにしておいてください。