示された場所 production notes



この「星の鏡」シリーズ、今回は15回目です。
前回はかなり気合が入っていたので、かなり長くなってしまいましたが
今回は少し短く終わりました。



今回はかなり久しぶりに登場する人物を書くので
前回その人が登場した回を読んでいたのですが、この頃はまだ短く終わってたんですね。
今回と同じような長さ・・・・いつから長くなっていったんでしょう(^^::
後半に入ってからは登場人物も多くなって、いろいろと起きるからですかね。



久々に出てきたのは、森の和尚。そしてオリヴィア。
和尚は後半を書き始めた頃は、まだ出てくる予定じゃなかったのですが
オリヴィアがセントアルベスクに行くとなると、やっぱり出てこないと不自然かなと思い登場させました。
本当は前回ぐらいに、軽く登場させたかったのですが、前回はモンスターとの戦闘で
手一杯だったので、今回の最初に持ってきました。
これでオリヴィアがいつ、トイヴォ達と合流するのかという楽しみも増えたと思います。
すでに頭の中ではもうできているのですが、それはもうしばらく待ってもらうことになります。



そして今回は舞台が途中であちこち変わっています。
和尚とオリヴィアのいる森、そして前回の舞台となった洞窟から集落
そしてソフィアとセントアルベスク王がいる城、そして最後は街のマーケット。
後半は途中で主要人物が別行動になるので、(そんなバラバラにはなりませんが)舞台が一カ所ではなくなるために
いつから複数の場所を舞台にするのか、タイミングを計りながら話を書いていました。



今後もたぶん舞台がめまぐるしく変わると思います。
それと共に登場人物も増えるだろうと思います(^^::
今回は集落の占い師がいるお店にトイヴォ達が行くので、占い師の老婆と
占いだけだと生活上苦しいので、喫茶店も兼ねてやっているという設定で喫茶店の男を登場させました。
最初は占い師の名前は考えようかなと思ったんですが、おそらく出てくるのは今回だけになるかなとも
思ったので、名前は考えませんでした。



名前を考えるのって、本当に難しくて大変なんですよ。
この話に出てくる人物の名前は、あるこだわりがあるので、後から新しく出てくる人物で
今後も出てきそうだってなると、ああ、どうしようかなって頭を抱えます(^^::
例えば、今回初めてでてきた城の名前「タハティリンナ」。
これにもあるこだわりがあって、考えて出てきた名前です。



そのあるこだわりっていうのは、名前はフィンランド語でつけるというもの。
これはそもそも、「星の鏡」シリーズを書き始めた頃、登場人物の名前をどうするか?って考えて
アメリカやイギリスによくある名前だと、ありふれていて面白くないなと思っていたんですね。
そこで、yahooで調べていたら、偶然フィンランドの赤ちゃんの名前ランキングみたいなサイトを見つけたんです。
そのサイトを見て、ほとんどの人物の名前を考えていきました。



主人公のトイヴォはフィンランド語で「希望」という意味です。
トイヴォの側でフワフワ浮いているヴァロはフィンランド語で「光」。
今回出てきた「タハティリンナ」もフィンランド語です。
それはどんな意味かというと、次回出てくると思いますのでそれまでは秘密です。
フィンランド語に詳しい方は、もうお分かりになると思います。



「星の鏡」シリーズは、トイヴォとヴァロの「希望」と「光」の物語ということになります。
これ、本当は「星の鏡」シリーズが終わってから書きたかったなあ・・・・・(^^::



ちょっと話がそれましたが、今回は話は短めですが、今回は5日かけて書いています。
ただ、前半の2日間くらいは予定があってあまり時間が取れず、書けても1時間とか、30分とかで
大丈夫なのかと自分で心配してましたが、その後の2日間でうまく進んだのでよかったです。
そもそも、この4連休に書く予定だったのですが、その前の週の旅行の予定がキャンセルになってしまったので
その日から書き始めました。結果的には予定より早く終わってよかったのですが・・・・。
最後まで、少し悩んでいた部分があったのですが、今回は書かなくてもいいかなと思い、書きませんでした。
あまり大したシーンではないので・・・・次回かその次にでも書ければと考えています。



今回の曲も、TINÖRKS(ティノークス)のアルバム「Odomyunica(オードミュニカ)」から。
今回は「Ode(オーデ)」という、ちょっと変わったというか・・・・他の曲とは違った感じの曲です。
この曲はギターの霜野さんが参加しているポスト民族楽団「marcoheibei(マルコヘイベイ)」とのコラボ。
この曲を聴いていると、異国にいるような空間を感じます。



この曲のタイトル「Ode」はスウェーデン語で「運命」という意味。
TINÖRKSの曲解説を見て、曲を聴きながら思ったのが
なんだか他の曲とは色が違って、色が多くて、鮮やかで、エキゾチックで、インドとか東南アジアみたいな
イメージを思い浮かべてしまったんですよね。
同時に、あるアニメで占いをするシーンがあって、それに合わせて聞こえてきた音がなんだかエキゾチックな
音だったんで、占い師を登場させて、その占いによって次に行くところを決めたらどうだろうっていうことに
なったと思います。
あと、マーケットで何かを探しながら買い物をしているっていうイメージも浮かんだんですよね。
それが、最後のマーケットでの4人のシーンになったということで・・・・・(^^::



最後の最後に、季節は冬なのに寒くないねっていう話が出てきました。
しばらくの間、話の季節設定を書いていませんでしたが、セントアルベスクは冬なんです。
最後にトイヴォがリースをお店で見つけたのは、クリスマスリースのこと。
「冬の祭り」というのは、クリスマスという意味合いですが、セントアルベスクはキリストを信仰していると
いうふうにはしたくはなかったので、あえてぼかしています。
話の中盤で、城の礼拝堂が出てきますが、礼拝堂の祭壇もあえて詳しくは書きませんでした。



昨今、地球の温暖化が言われていますが、ここ数年で影響が出てきているのではないかと感じています。
それが、数年前から続いている九州地方での大雨や、昨年の台風19号。
海の表面海水温度が上がっているために、線状降水帯が発生しやすくなり、今回も九州で大きな被害が出てしまいました。
そしていつまでも空けない梅雨・・・・・・。



今世界を恐怖に陥れているコロナも、地球温暖化が原因だとも言われています。
温暖化で北極や南極の氷が溶け、氷に閉じ込められていた未知のウイルスが今後も出てくるかも分からないとも言われています。
コロナもきっとそんなウイルスのひとつではないでしょうか。
ウイルスが地表に出て、鳥がその地表を食べて、いろんな場所に移動して、ウイルスを運び
いろんな動物を介して、最後は人間に移っていく。
そんな気がしてなりません。



地球温暖化を止めるには私たちが止めるしかありません。
いつまでも、今までのような生活をするなと、地球からの警告として異常気象やコロナが出てきたのかもしれません。
そのうち、大きなしっぺ返しが来るのではないでしょうか。
今までの生活を見直す時が来ているのかもしれません。



さてさて、トイヴォ達は山脈の頂上にあるタハティリンナに行くことができるのでしょうか。
それはまた次回のお楽しみということで。