目指すもの production notes
今回16回目となりました「星の鏡」シリーズ。
そろそろ何回で終わりにするか考えなくてはいけないかなとも思ってきました。
まず20回目で終わるのは到底無理なので、25か30回かなと考えていますが
きりのいい回で終わるのか、またそこまで引っ張っていけるのかっていう不安もあります。
またどうやって終わりにするかも考えています。
これはもうだいぶ前から考えているのですが、終わるまでがまた長くなりそうなのかな(^^::
実はどうやって終わるのかももう決めています。
実際書くのが来年になるので、それまでに内容が変わる可能性もなくもないですが。
今回は珍しく、3日で書き終わりました。
タハティリンナへ向かうことになった4人が山脈で吹雪に遭い、トイヴォが危険な状態に
なりましたが、アレクシの弟で山小屋をやっているレンニに助けられて、再びタハティリンナへ
向かうところまでとなっています。
今回はプロットはあっさりと決まったんですが、書くペースがあまり進まなかったんですよね。
いつもだったら書いている2日目だと400行とか行っているんですが、今回はまだその半分の
200行ちょっと・・・・今回はプロットも内容も決まってるのになんで進まないかなと自分でも
疑問に思いました。
プロットが大雑把なのか、それとも内容があまりないのか(^^::
書き終わってから考えてみると、その両方だったのかな。
プロットは前回とほぼ同じ長さでしたが、実際書いてみるとプロットでは1行なのが10倍になったり
プロットにないことを追加で書いたりとかしていたので、少し即興で書いていたのだと思います。
例えば、後半でレンニが電話だよってアレクシに言ってるところとか
トイヴォが嫌いなシチューを克服するところとか
これはプロットにはなくて、書いている途中で即興で書きました。
トイヴォが嫌いなシチューを食べるところは、前々回、モンスターがトイヴォの母親に化けて
シチューを作ろうとした時、トイヴォがこれはお母さんじゃないって見破ったところとリンクして
います。本当は前回書こうとしていたのですが、書くタイミングを失ったので、今回書きました。
そうです、トイヴォは玉ねぎが嫌いだったのです・・・・・・。
私は玉ねぎは嫌いではないのですが、小さい子供は玉ねぎ嫌いな子がいるんですよね。
玉ねぎ、ピーマン、にんじんは大抵子供は嫌いですよね。
あ・・・・・例外があった。私は新玉ねぎが嫌いでした(^^::
新玉ねぎって、あのしゃきしゃきした食感は好きなのですが、辛いのが嫌いなんです。
どうしてあんなに辛みを出すんだろうって(^^::
辛みがなければ、新玉ねぎもおいしくいただけるんですけどね。
新玉ねぎのサラダは当然嫌いです。無理やり食べようと思えば食べれますが・・・・・。
トイヴォが玉ねぎの辛さが嫌いというのは、見事に私の嫌いなところとリンクしてますね。
今さらですが気が付きました(^^::
シチューは玉ねぎを透明になるまで炒めて、煮込んでしまえばおいしいんですけど
トイヴォの母親はよく煮込んで作ってなかったってことですね・・・・・。
まあ、これは実際、私の母親がシチューを作った時に玉ねぎが少し歯ごたえがありすぎて辛かったっていう
ことがあったので、実体験をもとに書いてます(^^::
どうしてなんでしょうね・・・・玉ねぎを入れ忘れていて、出来上がる直前に入れたのかな(^^::
玉ねぎで盛り上がりましたが(^^:: 話を変えます。
それからプロットにはなかった話で、トイヴォが父親と再会するシーンがあります。
これはプロットを書いた後に、入れるか入れないか考えていました。
結局入れたのですが、父親との会話がなかなか書くのがきつかったです。
今回一番きつかったところじゃないかな・・・・・。
なかなか、父親のセリフが出てこなくて、どうすればいいんだろうってしばらく間を置いて考えて。
このシーンを入れるまでは、父親はあまり話さないってことにしてたのですが
それもちょっと厳しいのかなと思って、セリフを入れようと思ったとたん、何を入れよう?って。
書いてはちょっと違うって消して、また別のセリフを書いてみたりしては消して。
結局あの会話で落ち着きましたが・・・・ちょっと話し過ぎたかなとも考えてます。
今回もTINÖRKS(ティノークス)のアルバム「Odomyunica(オードミュニカ)」から。
「Ljus och sno」(ユース・オ・スノー)という曲からこの話を作っています。
スウェーデン語で光と雪という意味です。
この曲は今年の1月にも短編で使っていますが、今回は山脈の吹雪の中をトイヴォ達が登っていくという
イメージで使いました。
今は真夏ですが、書いている季節は冬っていう・・・・・・。
冬の話を書いても、暑いですけどね(^^:: 冷房を効かせながら今もこれを書いています。
今回のタイトル「目指すもの」は書き終わってから、話を読んで決めました。
いつもそうなんですが、話が出来上がってからタイトルを決めるっていうことが多いです。
若い頃はタイトルを決めてから話を書いていくパターンが多かったですが
話を書いてからの方がタイトルは決めやすい・・・・・のかな。
トイヴォ達にとって「目指すもの」はタハティリンナに行って、伝説の剣を見つけること。
そしてヴィルホと闇の魔王を倒すこと。
そしてトイヴォはさらに母親を見つけることですよね。
みなさんは「目指すもの」はありますか?
それは今月の「目指すもの」でも、遠い未来の「目指すもの」でも
今日の「目指すもの」でも、いろいろありますよね。
何もないってことはないですよね?
今回の話の中で、父親がトイヴォに言った言葉があります。
「お前は無限の可能性を秘めている。いろんなところに行って、いろんな世界を見るんだ。
やりたいことがあったら思いきりやるんだ」
子供でなくても、私たちは無限の可能性を秘めているんだと思っています。
その可能性を出すには、いろんなところに行って、いろんな世界を見る。
多くの経験をしていくと、やがて自分のやりたいことが見つかっていくので
見つけたら、それに向かって自分は何をすればいいんだろう?って考えますよね。
それでこうすればいいんじゃないか、面白いことができるんじゃないかって思ってやっていけば
ますます自分の世界が広がりますよね。
やりたいことを見つけて、見つけたら思いきりやりたいことをやればいいと思います。
でも、実際にはやりたいことをやるにはいろんな障害があるのも事実。
例えば、経済的なものだったり、健康的なもの、環境的なものだったり、人間関係だったり・・・・・。
それに屈してあきらめるっていうこともあると思います。
でも、あきらめなければ自分の世界が見えてくるんじゃないかと思います。
最近では水泳の池江璃花子選手が、白血病で1年以上の治療を経て、ある大会に出て5位になりましたよね。
白血病という大病にあきらめることなく、治療に専念した結果、体調がまだ万全とは言えませんが
5位という結果になりました。
自分はあきらめない。その思いが実を結んだ結果になったんじゃないでしょうか。
同じ病気を患っている患者さんや私たちに勇気を与えるニュースでしたね。
今は大変な時期の中を生きていますが、あきらめずに生きていくことが大事だと思います。
今の若い人たちはやりたいことがない、夢がないと言われていますが、いろんなことを経験して
やりたいことを見つけて、自分の世界を見つけてもらいたいなと思います。
夢に向かって生きている人って、輝いて見えるんですよね。
タハティリンナへ向かって出発した5人。
次回は無事に辿り着くことが出来るのでしょうか。
それは次回のお楽しみということで。