試練に向かって production notes
「星の鏡」シリーズは今回で19回目です。
ということは次回が20回目。早いですね。
書き始めた当初は12回(1年)で終わらせようと思っていましたが
書いていくうちに盛り上がってしまって、何回で終わるのか分からなくなってしまいました。
今回は書き始める前からかなり苦しかったです(^^::
というのも前回でネタが切れてしまって・・・・・この後どうするの?って
自分で自分を責めてました。
ネタが切れた時はどうするかというと、整理をします。
何の整理をするのかというと、ここでも何度も少し話をしてきましたが
プロットの元でもある、大まかな話の流れというのがあります。
大まかな話の流れでは・・・・もうここで書いてしまいますが
話はもう少しで佳境に入っていきます。
今回はその手前の回なんですよね。
佳境に入っていくにあたって、まず何をするのか?
話を面白くするための準備をしなくてはいけないというのが真っ先にありました。
準備というのは次回への仕掛けをすること。
それはどんな仕掛けにするのかっていうのを考えるところから始めました。
実は次回書くネタはもうあるので、ネタ切れは今回だけだったんです。
それで次に悩んだのが、本当は次回に回すつもりだったけど、今回書いてしまおうか
やっぱり次回にしようかという判断でした。
次回のネタにつなぐにはどんな話を書いたらいいのか。
前回はどこまで書いたのか。
ネタが浮かんだとして、書いた場合、全体として話の展開が遅すぎないか?
話が長くなりすぎないか?
そんなことを考えながら、今回のプロットを仕上げていきました。
それが今回の話になります。
プロットができた時点で、前回よりは詳細を細かく書いた内容だったので
これは3日あればできるんじゃないかと思って、書き始めましたが・・・・・・
やっぱり今回も甘くはなかった(^^::
今回は場面がころころと変わっています。
まずトイヴォ達がいるタハティリンナから始まり、次にある程度の月日が流れたセントアルベスク。
そしてまたタハティリンナ→セントアルベスク→タハティリンナと変わっています。
今回は特にめまぐるしく変わっていますので、読んだ方はついてきていたのかどうか心配です。
また今回は登場する人物が多かったですね。
今回ようやくヴァロを指導しているカレヴィを登場させることができました。
誰とでも気さくに話をするカレヴィですが、実は・・・・・という今回のお話でしたね。
カレヴィとヴァロのシーンはとても書きやすかったです。
ただ、最後のシーンはなぜか書いていて、何度も泣いてしまいました。
なんででしょうかね。やっぱり歳を取ると涙もろくなるのかな(^^::
今回一番苦労したのが、苦手の戦闘シーンであるユリウス、エリアス、トイヴォの最終テスト。
プロットだと数行なんですが、今回はどんな戦闘にするかかなり時間かかりました。
本当はすんなりと終わる予定だったのですが、書いているうちにすんなり終わらなくなってしまって
どう終わらせるんだとここでまた自問自答が・・・・・・・。
最終的にユリウスの提案を受け入れ、エリアスとトイヴォが見事にテストをパスしました。
本当なら、ユリウスとエリアスの関係をもうちょっとなんとか書きたかったのですが
そこまで書いてしまうと長くなってしまうので止めました。
その辺りは「星の鏡」シリーズ終わってから、アナザーストーリー的な感じで別に書いてもよさそうですね。
(たぶん書かないと思いますが)
そんな戦闘シーンより先に書いて苦労したのが、ソフィアとオリヴィアのシーン。
オリヴィアの男装をソフィアに見破られてしまうというのは前から考えていました。
どの段階で、どの時点でソフィアがオリヴィアに話をするのか。
その話をするきっかけはどうするのかというのがまた考えさせられました。
次回に先延ばしにしてしまうと、そのタイミングがなくなるかもしれないので今回に持ってきました。
展開としては少し長かったかな・・・・・・。
本編では数行で書いて終わってしまっていますが・・・・・・。
本当であれば、セントアルベスク王の城で何が起きているのか、もっと詳しく書きたかったです。
今回名前しか出てきていないアレクシの活躍とか、白鳥に変えられたソフィア以外の女性達の普段の
生活とか、ニイロのセントアルベスク王の城での行動とか・・・・・書けばきりがないし、長くなってしまうので
今回は短くまとめるだけとなりました。
アレクシとニイロは、次回は出てきますのでお楽しみに。
あとヴィルホも・・・・・・(^^::
ヴィルホについても、もうちょっと出てくるシーンを増やしたかったなっていうのがあります。
悪役ならではの苦悩とか。闇の魔王との関係とか。
これについてもアナザーストーリーを書いてもいいかもしれませんが、たぶん書かないかな。
あと、ちょっと苦労したのが、手紙ですね。
今回手紙のところは手紙部分を書くか、誰かに読ませるか迷いましたけど
トイヴォがオリヴィアに宛てた手紙だけはオリヴィアに読ませる形にしました。
手紙の内容はプロットを書く時点では全く考えていないんです。
書く直前に即興で書いてます。
そんなこんなで、内容が盛りだくさんでしたが今回も無事に書き終わることができました。
でも、次回も盛りだくさんなんですよね・・・・次回から佳境に入っていくので。
苦手なあのシーンも増えるんだろうな(^^::
今から考えるとまた頭が痛いです。
今回もTINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
今回は2曲。
まずは「Homing(NSD Mix)」。
聴いて春っぽい曲だなとまっさきに思いました。
地上に芽が出てきて、緑が増えてきて、花も咲いて、ポカポカ暖かな陽気になっていく。
そんなイメージが浮かびました。
冬が終わり、春になっていくセントアルベスク。
暖かくなっていく中で、ついに動き出したヴィルホ。
そんなヴィルホの動きに戸惑い、苦悩するソフィア。
一方で、オリヴィアはトイヴォ達と連絡を取り、ヴィルホを倒すために動き出していく。
それぞれが静かに動き出していくという感じで今回の話を書いてみました。
それで、本当であれば使う予定ではなかったもう1曲。
「Komorebi -light of piano-」。
この曲は「Komorebi」のライトアップピアノを使ったバージョンです。
聴いていて、とても神秘的というか、何か奇跡が起こるんじゃないかっていう感じの曲で
大好きな曲のひとつになりました。
初めて聴いて、すぐ思いついたのが今回のラストシーン。
本当ならば、次回書く予定だったのですが、次回だと話の展開的にどうなのっていうのが
頭にあったので、なら最後に持ってきてしまおうと変えました。
この曲を聴きながら書いていたらあまりにもマッチし過ぎていて、何度も泣いてしまいました。
曲の始まりから終わり方まで、全てが素晴らしい曲です。
ぜひ、今回のラストシーンはこの曲を聴きながら読んでみてください。
それで、この曲は次回も使います・・・・・(^^::
次回はいよいよ物語も佳境に入っていきます。
トイヴォ達は伝説の剣を無事にゲットすることができるのか?
ヴィルホはセントアルベスク王を処刑してしまうのか?
ソフィアの決断は・・・・・・?
次回をお楽しみに。(今からかなり頭痛い・・・・・)