闇の中の光 production notes




「星の鏡」シリーズは今回で20回目です。
ついに20回まできてしまいました。
少し前までは24回で終わればいいなと思っていましたが、そうはいかなくなりました。
ここにきて、話の展開が面白くなってきたというか・・・・・。
でもその分細かく書く必要があるし、どうでもいいシーンがひとつもないので端折れない(汗)
さらに苦手な戦闘シーンがメインになってくるので書くのも時間がかかって頭痛いということになってます。



今回も苦手な戦闘シーンがメインになってます。
なぜ苦手かというと、戦闘というからにはどうやって戦うのか、どんな武器で戦うのか
戦闘をどうやって終わらせるのかという設定が面倒だからです(^^::
エリアスは主に剣を持って戦うわけですが、右手で持つのか左手で持つのか。
両手で剣を構えるのか、右手だけで相手を斬るのか。
武器を左右どちらに持って、相手のどの部分を斬るのか。
攻撃を受けた時に相手はどんな反応をするのかとか、色んな設定があるのですね。



そういった細かい設定を書きながらしていくので、時々主人公と敵の位置関係とかが分からなくなる時があって、
ツイッターでは半分冗談で紙粘土を買って人形でも作るかって書いてたんですが。
そうした方が位置関係とか、武器で相手を攻撃するときどうやって攻撃するかとかの確認がしやすいんじゃ
ないかなと思いました。
結局、紙粘土は買ってこなかったんですけどね(^^::



そういうこともあって、今回のプロット作りは前もって全部作るんじゃなくて
少しづつ、ある程度書いていって、本編を書きながら先のプロットを考えていくことをやりました。
それと、書き始めたのは12月19日から・・・・だったと思うのですが(もう忘れている)
当時は19日はライブの予定が入っていて、なら前の週の12日からかなと思っていたのですが
そのライブが中止になってしまったので、19日からということになりました。



19、20日の2日間は前半部分を書いていきました。
最初、タハティリンナからトイヴォ達が伝説の剣のある場所に行くところから
オリヴィアがソフィアがヴィルホに囚われた事を知り、白鳥達を集めるところまでを書きました。
ここまではとても楽でした。戦闘シーンがなかったので(^^::



そしてクリスマスの25日から再び書く予定でしたが、諸々の事情で次の日、26日から28日までの3日間で
残りのシーンを書きました。
途中、ソフィアとヴィルホの会話シーンやオリヴィアとアレクシのシーンを織り交ぜながら
メインの戦闘シーンはとても頭が痛かったです。



今回洞窟に出てくるモンスターの設定、どうしようか書きながら考えました。
プロットの時点ではモンスターとしか書いてないので(^^::
でも、今までで最強のモンスターにしようとは考えていました。
最初、手足と大きな羽根、尻尾のあるトカゲ型のドラゴンのモンスターにしようと思いましたが
それだと後で出てくるヴィルホが乗る黒いドラゴンや、ヴァロが変身する金色のドラゴンと似てしまうので
蛇に両手がついているというちょっとひねくれた?モンスターということで落ち着きました。
本当は背中に羽根があるという設定だったのですが・・・・・飛ぶシーンも書かないといけなくなるので止めました。



ここで今回の曲の話をします。
今回もTINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
前回使った曲「Komorebi -light of piano-」。
どんな曲なのかは前回書きましたので、今回は省略します。



この曲を聴いていて、ヴァロが金色のドラゴンに変身して空を彷徨う姿が浮かびました。
前回の最後のところでヴァロがカレヴィに「これで大丈夫かな?」と言っていたシーンがありましたが
この時、金色のドラゴンに変身していたのです。
前回はあえてその姿は書きませんでした。秘密にしておきたかったからです。
時間のある方は前回を読み返してみて下さい。



今回やっと変身後のヴァロを書くことができました。
カレヴィの下でヴァロなりに修行を積んだ成果がここで出てきたのです。
修行の過程は書いてません・・・・というか書いたらヴァロの成長ぶりがバレてしまうので(^^::
今後もヴァロは何かと活躍する予定ですので、楽しみにしていて下さい。



モンスターに苦戦していたエリアスとトイヴォでしたが、ヴァロがドラゴンに変身し機転を利かせたおかげで
3人で力を合わせてモンスターを倒すことができました。
途中ヴィルホが伝説の剣を奪おうとしましたが、ヴァロの尻尾攻撃を受けるとは思わなかったでしょうね。
しかも2回も・・・・・・(^^::
これは戦闘シーンばかりで疲れてきたので、ちょっとまぬけなところも入れようと思って書いてみました。



しかし今回のヴィルホはこうして振り返ってみると、憎まれ口をたたいているだけで特に何もしてないような気が。
もう少し卑怯というか、悪どいことをやってもよかったかなという気がします。
ヴィルホはヴィルホでとある事情があるのですが・・・・それは終盤までのお楽しみです。



今回のタイトル「闇の中の光」。
これはトイヴォ達が力を合わせて、洞窟のモンスターを倒し、さらにヴィルホを追い払って
伝説の剣を手に入れる。
どんな闇の中でも、みんなで力を合わせれば希望の光が見えてくるという意味でつけました。
もうひとつ「力をあわせて」っていうのとどちらにするか迷ったのですが、「闇の中の光」にしました。



今回はトイヴォ達以外にも同じようなシーンがありました。
両親のために自らの命を捧げようとしているソフィア。
そのソフィアを助けるためにトイヴォ達の帰りを待たず、自ら動き出したオリヴィア。
そんなオリヴィアをサポートするためにヴィルホに魔法をかけられた白鳥達や
アレクシと偶然宿屋にいた現役の兵士達が動き始めました。
みんなで力を合わせて、セントアルベスクを救おうとしているのです。



今年はコロナで始まり、コロナで終わろうとしています。
今年ほど普段の生活が一変した年はありませんでした。
来年もこの状況が続くのではないかと思います。
いや、あと数年は確実に続くでしょう。



それでも終わりは必ずあります。
全ての物事には始まりと終わりが必ずあります。
今年始まったコロナは数年のうちに必ず終わります。



コロナ禍という闇の中ですが、ワクチンが来年から普及し始めるという希望も見えてきています。
最近になって、変異種というのが出てきていますが、予防の仕方は全く変わりません。
しっかり予防をして、普段から気を付けて、無理をしなければ感染を防げる。そう思っています。
それをみんなが協力して続けていけば、感染は減るんじゃないかと思います。
そして数年後、コロナが終息して「こんな大変なことがあったね」と笑顔で言えるような時がくればと思います。
この「星の鏡」シリーズが終わった頃、終息していればいいかなとも思っています。難しいだろうけど。



モンスターを倒したのも束の間。
ソフィアを救うため、トイヴォ達はセントアルベスク王の城に向かいます。
果たして、無事にソフィアを救うことができるのでしょうか・・・・・・。
そしてヴィルホを倒し、セントアルベスクを救うことができるのでしょうか。
それは次回のお楽しみです。



今年1年、サイトを見ていただきありがとうございました。
「星の鏡」シリーズは来年も続きます。
来年もまたよろしければご覧ください。