それぞれの旅立ち production notes
今回24回目の「星の鏡」シリーズです。
今回で2年目となってしまいました。
ひとつの話でこんなに長く続いたのは初めてです。
本当は24回で終わらせたかったのですが、なんかだらだらと書いてきてしまったなというのと
意外と盛り上がってしまったというのもあって、きりのいい回数で終わらせられなかったです。
といっても、30回まで書き続けるということまではしません。
かといって、次回で終わることもありません(^^::
中途半端な回数で終わるかもしれません(いや確実に中途半端だな)が、よろしければ最後まで
見てやってください。
今回はヴィルホと闇の魔王を倒した後のお話になります。
今回の話を書くにあたり、大きく3つの話に分けて書きました。
最初はトイヴォ達を表彰するためのパーティーでの話になります。
ここでは、オリヴィアをメインにして書いています。
オリヴィアの視点から書くというのは最初から決めていました。
というのも、読んだ方はもうお分かりだと思いますが、ここでサプライズを仕掛けています。
トイヴォの勲章授与の時に、オリヴィアがトイヴォの母親を見つけてしまうんですね。
本当であれば、パーティーが終わるまでいるはずだったオリヴィア達は、船の都合ですぐに城を出なくてはいけない。
すぐにトイヴォと母親を会わせたいのですが、授与式の途中なので割り込むことはできない。
そこでオリヴィアは手紙(というかメモ)を書いて、ソフィアに渡すようニイロに手紙を渡して
トイヴォの母親を連れて城を出ていったのです。
なんとも歯がゆい設定ですね(^^::
でもそうしないと、話が続いていかないので。
その前に、アレクシとオリヴィアの別れのシーンがありましたね。
オリヴィアがアレクシに正体を明かそうかとも考えましたが、やっぱり止めました。
アレクシの反応も考えないといけなくなるので、その分長くなってしまうので止めたというのもあります。
前回までの話がかなり長かったので、今回は出来るだけ短くしようと考えました。
最近アレクシの登場があまりにも短いので、ちょっと雑に扱いすぎたかなとも後悔しています。
トイヴォの母親のことについては、少し書き足そうかなと思っていたシーンもあったのですが
全体を何度も読み返して、書き足すのは止めました。
余計なシーンを書いても長くなるだけなので。
中盤はパーティーが終わって、トイヴォとヴァロが城を出ていくシーン。
ここでニイロがタイミングよく出てきていれば・・・・・というまたまた歯がゆいシーンが続きます。
ニイロがでてくるタイミングも、話を書く前から考えていました。
トイヴォの母親とトイヴォの再会シーンを、セントアルベスク城でという設定は最初からなかったです。
今回の話を書く時点で、既に最終回の話はできているから(^^::
もし城で会っていたら、今回で最終回となっていたかもしれません。
でも・・・・他にもまだ回収してない謎とかあるので、どちらにしても今回最終回にはならなかったかな。
最後の方は、何も知らないトイヴォとヴァロが次の街へ移動しているシーンですね。
最後のシーンは決めていたので、どうやってそこまで持って行くか、かなり迷走?しました。
次の街に行こうと言っていたトイヴォが、いきなり家に帰ると言い出すシーンがありますが
これはその前に王様が礼拝堂で儀式を行おうと、ソフィアに言ったシーンがありましたよね。
トイヴォを家に帰らせようと、トイヴォの気持ちを心変わりさせるために行った儀式によって
トイヴォが心変わりをしたのです。
心変わりをする瞬間を暖かい風と、トイヴォの目に映し出されたトイヴォの家と庭、祖父の姿で表現してみました。
これは儀式の効果・・・・と思ってください(^^::
家に帰ると決めて、セントアルベスクに戻るか、先に進むか迷ったトイヴォが、王様にもらった木箱を開けて
願いを込めたところ、出てきたのは・・・・・というところで今回は終わっています。
最後に出てきた白い雲のクジラですが、トイヴォが願いを込めた後、フタを開けたままヴァロとクジラについて
話をしていたため、出てきてしまったと考えてもらっていいです(^^::
あれ、願いはひとつだけじゃなかったの?って言う突っ込みは受け付けません。
王様からのちょっとしたおまけだと考えてもらって・・・・・・。
次回はその白い雲のクジラと・・・どうなるんでしょうか?
次回の話はまだ少ししか考えていません(^^::
ここで今回の使った曲の話をします。
今回の曲もTINÖRKS(ティノークス)の曲を使っています。
「旅人の絵本」
この曲はCDには収録されてなくて、youtubeのみ見ることができます。
旅をした場所が次々と絵本になっていくイメージの曲だと聞いています。
すみません、かなり前に聞いた話なので記憶があいまいになってます(^^::
戦いが終わってセントアルベスクが平和になりました。
そうなるとトイヴォとヴァロは本来の目的である母親を探すために城を離れ
オリヴィア達はポルトに帰ることになり、アレクシもまた町に帰ろうと城を離れることになります。
大きな困難を乗り越えて、それぞれがまた日常を取り戻そうと行動し始めるのです。
今回のタイトル「それぞれの旅立ち」と付けましたが、それぞれが非日常から日常へと戻っていく
そのためのそれぞれの旅立ちだと思い、このタイトルにしました。
今まで当たり前のように過ごしていた日常が、突然降ってきた非日常によって「絵本」となってしまった。
その日常を取り戻すため、それぞれが動き出したのが今回の話となります。
まさしく今の状況は非日常となっていますが、日常が取り戻せるのはいつになるのでしょうか?
当たり前と思っていたことが、もう1年以上できないでいます。
さらに最近は変異株によって、1年前の状態に戻ってしまっているのではないか。
また1年前から全く変わっていないんじゃないかとも思っていますが・・・・・早く日常が取り戻せることを願っています。
でも、もう以前のような日常とは別の日常になってしまうような気がします。
ちなみに、次回使う曲は話の最後に大きなヒントを出していますので
考えなくても分かる方は分かると思います(^^::
クジラと言えば・・・・・・あの曲しかありませんよね。
あの曲を使って、次回はどんな展開になるのでしょうか?
私も分かりません(^^::
ただ、慌ただしい回になるのはなんとなく分かってます。まだ言えませんけどね。
今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この話もあと数回で終わります。あと何回って言えないのが非常につらいですが。
最後までお付き合いいただければ幸いです。