出会い production notes
「星の鏡」シリーズの3回目です。
実は、この話は前回までで終わりにしようと、最初は思っていました。
その頃はまだ、本格的な話にしようなんて全く思っていなかったんです。
TINÖRKS(ティノークス)の「天球図譜」を映像化したら、だいたいこんな話になるのかな?
それなら、あまり長く書かなくてもさわりくらいで大丈夫かなと思っていました。
それが、TINÖRKSのアルバムを聴けば聴くほど、話が次々と思いついてきて
止まらなくなりました(^^::
止まらなくなったっていうのは言い過ぎですけど、それに近いくらい、話のネタが
出てきて、それならさわり部分だけじゃなくて、ちゃんとした話を書いてみようと。
こうしてこの「星の鏡」を今、書いているわけです。
自分でもどのくらい続くのかは分かりませんが、おそらく今年の年末はまだ書いていると思うので
気長に見守ってください。
前回は少年が洞窟に入っていくところで終わりましたが、今回は何人か登場人物が出てきました。
また今回から名前も明らかになりましたが、名前を考えるのに、ギリギリまで悩みました。
まず、名前は北欧の名前がいいんじゃないかということで、いろいろと検索して調べました。
せっかく名前をつけるのであれば、意味のある名前にしたいなとも思っていました。
北欧といってもいろんな国があるのですが、フィンランドの人気のある名前っていうサイトから
いくつか採用させていただきました。
あ、でも和尚様の名前だけは職業柄、インドのヒンディー語のサイトからです(^^::
それぞれの名前の意味は本当ならここで書きたいのですが、長くなりますので
次回あたりにでも書きたいと思います。
早く知りたい方は、名前で検索してみてください。
今回のTINÖRKSの曲は「Fullerene(tonelico mix)」がメインです。
本当はこの1曲だけにしたかった。
今回は内容が盛りだくさんで、今後の展開も考えながらとなると、1曲だけというのは
きつかったっていうのが正直なところでした。
「Fullerene(tonelico mix)」は少年・トイヴォが洞窟へ入っていくところから、陽射しが射し込む
寺院のところへ辿り着くところまでをモティーフとしています。
最後のヴァロとトイヴォの出会いから次の町へ消えていくところまでも本当は使ってるんですが
これはどちらかというと、「Railnoscape」のイメージかなと書いていて思いました。
実際、「Railnoscape」を聴きながら書いていたので、自然とモティーフとして使っていたのかもしれない。
2人が出会って、次の町へ移動する。
どうなるのか分からないという不安と、もしかしたら探している母親に会えるかもしれないという淡い期待。
その2つが入り混じりながら、次回へ続くっていう(^^::
2人の冒険が始まったっていう感じでしょうか。
「Railnoscape」はまた、この先でもモティーフとして使うつもりなのですが、あまり期待はせずに待っててください。
今回、一番苦労したのが、トイヴォと和尚様との会話です。
このシーンが今回とても重要で、かなり時間を割いたところ。
トイヴォがどうして星の鏡からこの世界に来たのか。
これからどうしていくつもりなのか。
世界はどんな状況なのか。
和尚は何をしようとしているのか。
そしてトイヴォが持っている青い石はどういうものなのか。
これを短期間で考えるのはとても苦労しました。
もうひとつ苦労したのが、山神様とヴァロのキャラクター設定。
山神様は森の神様という設定なので、昔観た映画「もののけ姫」の山神様がイメージで浮かびました。
「もののけ姫」の山神様はシカだったのかは覚えていないのですが、身体は茶色で立派な角を持っていたと
思っていたので、身体は純白でまっさらな白にして、立派な角を持っているという設定にしました。
ヴァロのキャラクター設定は、星の鏡の守り神の子供なので、姿はもともとないのですが
トイヴォと出会うためにやっぱり姿は見せたほうがいいので(^^::
これは書くギリギリまで悩んだのですが、ある絵本作家さんのキャラクターを見て参考にさせていただきました。
星の鏡の守り神は、トイヴォと出会った時に龍に変身して驚かせていたので
父親の真似をして、龍に変身したつもりが・・・・失敗して下から半分は魚になったんです。
クジラのしっぽにするかどうか迷いましたが、魚の方がいいかなと思って魚にしました。
実は「星の鏡」の1回目の最後のところで、声だけ出ているのがヴァロなんですねー。
鋭い人は分かったと思いますが・・・・気が付きましたか?
トイヴォの旅はまだ始まったばかり。
次回もまた新たな出会いが待っていますよ。