自由への疾走 prodution notes
最近急に暑くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍も最近は落ち着いてきて、マスクも外では外していいという感じになっていますが
ずっとつけていたものを外すのはなんだかちょっと怖いですね(^^::
でもだんだん暑くなってきて、マスクしていると中が蒸れるし、肌が荒れるし、熱中症にもなるしで
どうするかなと考えてしまいます。
また一方でサル痘という新たな感染症も出て来ていて、来月から海外観光客を入れるっていうのも
なんだか不安ですね。あっという間に海外から入ってきそうで怖いです。
今回の短編は先に使った曲のことを書きます。
本来の予定は1曲のみで、今回書ききろうと思っていましたが、予想外にも内容が長くなりそうなので
2曲に変更し、短編も1回では終わらず、次回へと続きます。
今回は使う予定ではなかった曲、[.que]さんの「haze」という曲を使いました。
本当はもっと後の方、[.que]さんの曲で長編を書こうかなとも思っているのでその時に使いたかったのですが
今回のあるシーンにぴったりだったので使うことにしました。
あるシーンというのはもうお読みいただいた方は薄々分かってると思いますが、後半の逃亡シーンです。
「haze」は霞という意味で、薄くて白いものが辺りに広がっていて先が見えない。
先が見えないとこの先何があるんだろうって不安になりますよね。
不安を抱えながらも、勇気をもって先へ行こうというメッセージ(があると勝手に思ってますが)を持った
とてもかっこいい曲になっています。
実は今回の話の最初のシーンは別の曲を使っていますが、これは次回の続きにも使っていますので
今回は書きません。
最初と次回の(中盤くらいから最後までかな)シーンは別の曲で、2曲使っているというパターンです。
このパターンは久しぶりです。全く予想外の展開でしたけど(^^::
どうしてこうなったかというと、今回の中盤から最後まで書いている最も苦手な戦闘シーンが長引いてるから。
書き始めた当初は戦闘シーンはあっさりと短めに終わらせる予定だったのですが
いざ書き始めてみると、あっさりとはいかなくなってしまいました(^^::
しかも今回はバイクに乗って銃を撃ちあうっていう高度(?)なシーンが多いので、最初模型でも作ろうかとも
思いましたけど、結局めんどくさくなってやめました。
模型作る時間あったら書いた方がどうしても早いですからね。
今回は冒頭に年号を書いています通り、未来のお話になってます。
今は2022年ですが、自分が小さい頃、その頃には空を移動している乗り物(飛行機じゃなくて)があったり
人が瞬間移動して世界のあちこちに一瞬で行けたりっていうマンガや映画がありました。
今そうなっているかというと、なってませんよね(^^::
ドローンが出て来てますけど、まだ人が乗るには先になるだろうし。瞬間移動も全くできないし。
年号を21XX年にしたのは、その頃には空を自由に動き回っているバイクくらいは出て来てるだろうっていう
希望的観測でそう設定しました。
バイク以外にも次回色々と出て来る予定ですので、気になる方は次回もご覧ください。
今回は未来が舞台になっているのともうひとつ大きなテーマがあります。
今回の主人公はルーカスとサラの兄妹。
最初のシーンは2人の幼い頃を書いていますが、森から村へ帰ってきた時に平和だった村が一変しているのに驚きます。
家に帰ると見知らぬ兵士達がいて、いるはずの両親は無残な姿で2人の前に晒されるのです。
それから月日が流れ、2人は敵国の兵士として厳しい訓練をする日々を過ごしていたのですが、エリックから逃亡計画の話を
持ちかけられ・・・・という話になってます。
ここまで書いてピンときた方もいると思いますが、今回は戦争の話でもあります。
現在、戦争が起こっている国は何か国がありますが、今年に入って起こったウクライナとロシアの戦争はどうしても避けられません。
最初のシーンは現在のウクライナで実際に起こっていることでもあります。
今まで平和だった場所が突然ロシアの兵士達によって壊され、両親を亡くした子供達もいると思います。
戦争というのは建物やライフラインはもちろん、人々の心も破壊していくので今回のロシアの行動には許せません。
最初のシーンでルーカスがソファに座ったまま殺された父親を見ていると、兵士達の1人が近づいてくるのですが
そこであえて終わらせて、いきなり数十年後という形にしました。
普通であれば、兵士が近づいてきた時点で殺されるという予測がつくと思いますが、それをやるとこの話が終わってしまいますし
それに殺されかけたけど実は銃弾が奇跡的に当たってなくて、生きていてっていう設定にすると今回の話とは違ってくるので。
両親を殺されて兵士達に復讐していくっていう話にはしたくはなかったんです。
やられたらやり返すっていう復讐は、血で血を洗うことになるのできりがないですよね。
実際起こっている戦争でもまさに復讐の連鎖みたいなものがありますので、そんな話は書きたくなかったのです。
今回は未来と戦争の話なので、全体的にどうするかっていうのがとても苦労しましたね。
上にも書いた通り、復讐劇にはしたくはなかったし。書いている間それはとても意識してました。
ただ、ルーカスとサラの他にも両親を戦争で亡くした仲間はいるので、中には復讐するために訓練を受けていると
神父様から話す形にしました。中には復讐のために建物にいる仲間もいるということにしました。
ならばどういう話にするか?2人がいる場所は敵国の施設で厳しく管理されている状況なので、そこから外に出て
自由になりたい。小さい頃の自由な生活に戻りたいということで逃亡劇ということにしました。
エリックが考えた逃亡計画は、ルーカスの不安が的中し、すぐ兵士達に見つかってしまいます。
計画には失敗がつきもの(^^:: そして予想していなかった事が起こるのもありえることですね。
だから人生は面白い(^^::
バイクで建物の外に出たものの、兵士達に追いかけられ、まず1人がやられてしまいます。
ダニエルがバイクから落ち、その運転手がバイクごと消えるのを見て、茫然とするルーカスとサラ。
未来の話だから、バイクごと瞬間移動するのは当たり前でしょ?って思っているそこのあなた。
どうしてルーカスとサラが茫然としているのかは次回のお楽しみです。
逃げていくうちに兵士達に取り囲まれたような感があるルーカスとサラ。
運転手の男性はなんとか逃げようとしますが、最後にサラがバイクから落ちていくところで
今回は終わっています。
キリの悪い終わり方ですが、それは今回あえて狙いました。
最後にバイクが消えましたが、次回はどうなっていくのでしょうか。
そして今回の逃亡計画を考えたエリック。
どうやって闇ルートとつながり、運び屋を連れて来たのか、資金はどうしたのか全く謎ですよね。
それも次回明らかに・・・・・なると思います(^^::
果たして、ルーカス達は兵士達から逃れて、自由を手に入れることはできるのでしょうか。
それは次回のお楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。