hope prodution notes



7月の下旬になり、すっかり暑くなりました。
この数年思うことですが、毎年だんだんと暑さのレベルが上がっているような気がします。
あと数年すると海外みたいに40度超えは当たり前になるんじゃないかと思うのは私だけでしょうか?
でも、数年前・・・コロナが出てくるずっと昔ですが、どうしようもなく暑い日があって、その日は42度だったって
ことがありました(^^:: 最近でも場所によって40度超えたところもあるようですので、連日40度っていう日も近いのでは?
日本でそうなると、海外では50度?っていうのもあるかもしれないですね。
地球温暖化という言葉はかなり前から出ているのに、気温はどんどん上がっていく。
このままいくと地球が溶けそう・・・・というか南極や北極の氷が溶けている現実があるので、溶けるというか
今ある世界が海水で沈没するっていうのが現実化しそうですけどね(^^::
そういえば数日前にWOWWOWで「日本沈没」っていう映画を放送してましたが、現実味を増しそうですね。
話を考えた小松左京さん。「復活の日」ではウイルスが世界を蔓延して世界が滅びていくっていう話でしたけど
今の世界の状況を見ると、数十年前にこうなることを予測できていたのかなと。改めてすごい人だなと思いました。



また前振りが長くなりましたが(^^::
今回は3回に渡って続いていた話の最後になります。
ここで[.que]さんの今回の曲を紹介します。
今回は「hope」という曲です。
この曲は[.que]さんの名曲の1曲じゃないかなと思っています。
本当はこの1曲だけで今回の短編を書こうと思っていました。
ただ今回は戦争の話でもあるので、前半はこの曲にそぐわないんじゃないかと思い、「haze」を前半に使いました。
「hope」は曲の中盤で曲調がスローに変わるのですが、この部分をタイムスリップする場面に持って行こうと考えていて
その後のメロディはタイムスリップ後の景色が広がる場面にしたいと考えていました。



タイムスリップをする場所を月にするのは最初から考えていました。
なので最初から満月の夜という設定にして、満月という言葉を意識して書いていました。
夜明け前の空はここ数年前から見るようになったのですが、だんだんと空が白めいて明るくなっていくんですよね。
月もだんだん白くなっていって見えなくなっていつの間にか消えてたりとかして。
そんなにじっと凝視していたわけではありませんが、夜明け前の月に向かってタイムスリップするっていうのは
何気にいい感じではないでしょうか。
雲に向かって・・・・っていうのは全く考えていませんでした(^^::
タイムスリップする瞬間、空間が歪むというのは書いている時に考えたのですが、それは映画でもそういうシーンは
出てきますし、アニメでもタイムスリップする瞬間のシーンって空間が歪んだり何かしら空間が動いてるなっていう
印象があるので、そういう表現にしました。



タイムスリップする前に、追って来る兵士達に向かってルーカスとサラが応戦するシーンはあまり考えておらず
書いている時に即興で書きました。
ここでもアルマスが未来の武器であるレーザーガンというか、レーザーが出て来る銃を2人に渡してますが
本当はもっと画期的な銃を考えていればよかったのですが、やっぱり昭和的な考えしか出てこなかったかな(^^::
レーザーの方が遠距離攻撃できるし、説得力あるんですよね・・・・・。



あとアルマスがサングラスをかけた後、黒い棒を持って上にあげるところですが
あれは映画「Men in Black」に出て来る、黒いライトのパクリというか(^^:: ほぼそのまんまです。
映画を見た人はすぐ分かったと思うのですが、映画では宇宙人が地球に住みついてトラブルを起こしたりして
主人公がトラブルを解決した後、それを見ていた人達の記憶を消すために黒いライトを当ててますが
アルマスも追ってきている兵士達の記憶を消すために、タイムスリップする前に黒い棒を使っているのです。
映画ではその光は一瞬ですが、この話では兵士達との距離が離れていて、どのくらいの数がいるのか分からない設定なので
一瞬ではなくしばらくの間ということにしました。
タイムスリップした後、光が消えて兵士達がどこかに消えていくっていうのは、兵士達の今までの記憶が消えていて
とりあえず帰ろうかっていうシーンなんですよね。



そしてタイムスリップした後の3人のシーン。
空には青空と太陽。下には黄金に輝いて広がる小麦畑と向日葵・・・・・・。
これを見てピンときた人がいると思います。
そうです。戦争前のウクライナです。



ウクライナはおろか、海外旅行に行ったことのない私ですが(^^::
ロシアのウクライナ侵攻後、テレビやネットがこぞってウクライナの侵攻前はこんな国でしたよっていうのを流してました。
それは青空と小麦畑、そして大輪の向日葵。
ウクライナの国旗も上は青、下は黄色ですね。
今はまたコロナ感染が増えているので、テレビのニュースはコロナ関連が増えてしまって、ウクライナ関連のニュースは
めっきりと減ってしまいました。
時間が経てばだんだんと風化していってしまいますが、今のウクライナはどんな状況なのか放送しているところもありますが
早くこの戦争が終わってほしいと願うばかりです。



向日葵畑が広がる小道に3人は到着し、そこで2人はアルマスと別れます。
最初はアルマスにもっと将来的な考えというか、ここで仲間を集めて、将来的には戦争をなんとか止められるように
したいみたいなセリフを入れようかと思っていましたが、止めました。
戦争を止めるようにしたいっていうセリフを入れてしまうと、重たくなってしまう。
ルーカスとサラを戦争という重圧から解放したのに、そこでまた未来の戦争を回避したいって言ってしまうと
2人にとって重みになるんじゃないかと考えてしまったのです。
それに2人は単なる兵士だったので、よほど権力のある人を連れて来ない限り、未来の戦争は変えられない。
たとえ権力者を連れてきて、その人の考えを変えたとしても、また別の要因で未来の戦争が起こらないとは限らないのです。
なのでアルマスにはあくまでも2人の未来を思った上で、あのようなセリフにしました。



今回のタイトル「hope」はルーカスとサラが戦争のない年代に移ってきたことで今後希望が見えてきたこと。
そしてコロナ禍や戦争、地球温暖化といろんなことがあるけれども、そんな中でも私達は毎日生きている。
その中で好きな事を見つけて生きる希望を見出して欲しいということで曲名でもある「hope」にしました。



今回はいつもより短くなるかなと思っていましたが、書いてみるとやっぱり少し短めでした。
もうちょっと兵士達との戦闘シーンも入れようかとも思いましたが、あまり思い浮かばずで
無駄に長くしてもしょうがないなとも思いました。



3回に渡って続いたこの短編(もはや短編ではない)ですが、いかがだったでしょうか。
どうして2回にしなかったのかっていうのは時間的都合もあるのですが(^^::
ある意図があって3回にしたっていうのもあります。



10月にある曲をベースにした中編を書く予定なのですが、これは前回も書きましたが
いつもだと毎回曲を変えながら話を展開していくというやり方でした。
10月からの中編は曲を変えずにやっていくつもりなので、今回のこの話はその準備というか
試しにどんな感じになるのかなと思ってやってみました。
今回は2曲でしたが、10月からの話は1曲のみです。
かなり前から話は考えていて、最初から終わりまで大きな枠というか流れはできています。
あとは細かいところですが、それはいつも通り直前に考えるか、即興ですね(^^::



それなら次回からでも書けばいいんじゃない?って思っている方もいると思いますが
まだ頭の中にある段階ですので、それを書き出してプロット化する時間がいるのです。
書き出してみると思わぬことがあったり、こんなはずじゃなかったっていうことが見えてきます。
なかなか思い通りにいかないこともあります。
それをなんとかして考えてプロット化して、ようやく書ける段階なのでもう少し待ってください。



その前に次回はいよいよ[.que]さんの曲で書く最後の短編となります。
まだその話は考えていませんが(^^::
曲は先日Twitterで書いたあの曲にしてみようと思っています。
本当はもっと使いたい曲はたくさんあったのですが、次回でとりあえず最後にします。
今度[.que]さんの曲を使う時は長編になるのかな・・・・。それはそれで楽しみです。



最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに。