星の鏡シリーズ番外編 森のこもれび production notes



6月に入って梅雨の季節になりました。
梅雨っていつも雨でムシムシしてうっとうしいというイメージがありますが
この数年は梅雨休みの晴れ間が長いような気がします。
そしてそのまま梅雨明けで、暑い夏が続いているような気がしていますが・・・・・。
小さい頃、雨がずっと続く梅雨の時期が嫌いでしたが、最近は梅雨の時期になるとアジサイがきれいで
雨が降ってアジサイの色がみずみずしくきれいな色で咲いているのを見ると、梅雨も悪くないなと思います。



コロナ禍も落ち着いてきて、アジサイの名所にはたくさんの人が集まってアジサイを見ていると思いますが
わざわざ名所まで見に行かなくても、近所にもきれいなアジサイが咲いてるのになあと思ってしまうのは
私だけでしょうか?
遠くの名所まで行かなくても、近所にもきれいなものや楽しい事があると思うのですが・・・・。
遠くに行く人はきっとアジサイだけが目的じゃないんでしょうけどね(^^::



いつものように前置きが長くなりましたが、今回は星の鏡シリーズ番外編です。
待ってましたって方はまずいないと思いますが(^^::
星の鏡シリーズを書き終わってどのくらい経つんだろう?
最終回を書いたのが2021年7月だったので、もう2年経ってるんですね。
時が経つのは早いですね。
シリーズを終えてから[.que]さんの曲で1年くらい短編書いたり、他の曲でも中編とか書いてたりしたので
それを考えるとだいたいそのくらい経つのかなとも思うのですが・・・・。にしても早い。



星の鏡シリーズはTINÖRKS(ティノークス)というバンドの曲のみで長編を作ったらどうなるのか?
ある意味実験的な感じで書いていた作品でした。
最初は1年という期間で終わらせるつもりでしたが、だんだんと構想が浮かんで来て最終的には2年3ヶ月という
長編になりました。
今もたまに部分的に読みますが、自分でもよく書いたなと思います(^^::
きっと今よりも充実していた時期だったんだなと。
今はどちらかというと短編がメインになってしまってるので、逆にまた長編書けるのか?って不安です。



今回の番外編はシリーズが終わってからいつか書こうかなと考えていました。
続編は書くつもりは当時は全くなかったので(今もありません)。
その頃から、今回の主人公というか、メインは和尚にしようと決めていました。
本編を見た方はもう分かると思いますが、今回の主役は和尚です。
和尚の若い頃のある出来事を番外編にしようと考えていました。
ある意味「シン・星の鏡シリーズ」という感じにしようかと思ってました。
「シン・・・・・」っていう名前がつく作品、ここ数年流行ってますよね(^^::
流行に乗っかったわけではないのですが、たまたまです。



TINÖRKSの曲もその頃から決めていました。
最初は1曲だけにしようと思っていたのですが、それだけだとやっぱり厳しいかなと思ったので
今回は2曲で書いています。



最初のトイヴォが森の中を駆け抜け、和尚のいる寺院へ向かっているシーン。
これは最初は書くつもりはなくて、最後に付け加えました。
書き始めた時は若い和尚が老僧のいる寺院へ向かっているシーンが最初だったのですが
書き終えてみると、どうしても内容的に短い(^^::
これだとちょっと厳しいかなと思って、トイヴォのシーンを付け加えたというわけです。



このトイヴォのシーン、TINÖRKSの「Kaze eno torso」という曲を使っています。
森の中を風が吹き抜け、その中をトイヴォが走っていく。
曲を聴いていて、上のシーンが浮かんできたので使ってみました。
いつか使いたかった曲だったので、今回使えてよかったです。



そしてもう1曲は今回最後の方のシーンが浮かんで来た「Komorebi-light of piano-」。
次回でもこの曲使いますけどね(^^::
本編でもこの曲を使っていて、その時はヴァロがカレヴィとのお別れの時に、カレヴィが本当の姿をヴァロの前に見せて
ヴァロがそれを見ながら泣いてしまうところだったかと思いますが(よく覚えてるな)
今回は若い和尚が森の中で緑色の光を見たところから最後のシーンまでを使っています。



今回、和尚がメインの話なのですが、和尚の表記をどうするか悩みました。
和尚の本当の名前、というか正式な名前は「ドゥルーヴ・ガンディー」なのですが(知ってましたか?)
「若い僧侶」を「ドゥルーヴ」で書いてもよかったのですが・・・・。なんとも書きにくい(^^::
それに若い頃の和尚を名前で表記するのも気が引けるので、「若い僧侶」にしました。
なので次回も「若い僧侶」のままでいきます。分かりにくいですが。



先に曲の話を書いてしまったので、今回の話について書きます。
和尚の若い頃の話がメインですが、今回は最初ということであまり詳しくは書きません。
というか、書けません(^^::
本編を見たという方はもう分かっているという前提で書いているので、今回初めて見た方は分からないと思います。
本編・・・・長いですがこの機会に読んでみてください。



トイヴォに昔の話をもう少し詳しく聞きたいと言われた和尚。
最初は戸惑いながらも、話を始めます。
和尚が子供の頃両親を戦争で亡くし、御師匠様に引き取られ、寺院で修行を積みながら過ごす日々。
しかしそんな中、御師匠様が病気で亡くなる寸前、呼び出され寺院を出て行くよう促されます。
最高指導者の1人だった御師匠様の後継者争いで金欲と権欲にまみれた寺院の状況に嫌気がさしていた若い和尚は
御師匠様が亡くなった後、寺院を出て行くことになります。



上記までの話は今回即興で考えました(^^::
若い和尚が寺院を出るというのは考えてましたが、何が原因で出て行くのかまでは考えていなかったので
若い和尚が慕っている人物、御師匠様を登場させ、病気で亡くなることにしました。
ただ、困ったのが寺院の階級というか、階級の上の人の呼び名というか・・・・・・。
和尚様は本編を書いていた当時、インド系の宗教の寺院から出てきたっていう設定だったので
インドの宗教の階級を調べてみたのですが、全く分からない(^^::
仕方がなく、日本の寺院のお坊さんの階級を調べて、それでも複雑過ぎて分からなかったので
「御師匠様」で落ち着きました。



寺院の後継者争いっていうのは今の政治にも通じるものがあるのではないでしょうか。
選挙にしても巨額のお金(そもそも我々の税金ですが)が動いているわけですし、当選するためには
大勢の支持者を集めなくてはならないですし。
とは言ってもお金で集めるのは選挙法違反ですけどね(^^::
東京オリンピックも終わってからお金の問題が出てきましたね。
結局世の中はお金で動いているって言っても過言ではないですけど、お金よりも大事なものはたくさんあるんではないでしょうか。
でもそんなきれい事だけでは世の中うまくいかないっていう現実もある。
難しいですね(^^::
世の中、がんばっている人が報われる。そんな世の中になって欲しいものです。



寺院を出た当初は若い僧侶達がついていましたが、最終的には和尚1人だけになってしまいます。
そして森の中、崖を見ると1人の子供が崖から飛び降りて・・・・・・・。
和尚は助けようと崖へを走っていると、崖からいきなり緑色の光が現れ、子供を助けます。
子供が和尚と話をしている時、後ろから誰かが声をかけてきて・・・・・で今回は終わりです。



本当はこの後、トイヴォと和尚を登場させて話をして終わりにしようかとも思いましたが
それだと次への楽しみがなくなるかなと思ってやめました。
本編を読んだ人は薄々分かっているだろうとは思いますけどね(^^::



次回、どうなっていくのかは全く考えていません(^^::
困ったのは最後をどうするのか全く考えてないことです。
どう終わらせるのか今から頭痛いな(^^::
番外編だから、もうちょっと気楽な内容にしたかったんだけどね。



次回は使う曲だけは決まってます。
「Komorebi-light of piano-」ともう1曲。
それは次回まで内緒です。



今回の番外編のタイトル「森のこもれび」。
本当は英語のタイトルにしようかと考えてましたが、これだけ英語のタイトルにするのもどうかなと思い変えました。
「森の」っていうのはタイトルに入れたかったですし、「森の光」っていうのも少し物足りない。
それなら今回の曲のタイトル「Komorebi」を使えばどうだろうと思い、今回のタイトルにしました。
番外編のタイトルはずっとこのまま「森のこもれび」で最後までいきます。
一応3回で終わる予定ですが、どうなりますか。



来月ですが、星の鏡シリーズの他に病院シリーズも最終回となります。
どちらを先に書くかはまだ決まってません(^^::
先に星の鏡シリーズの方にしようかなとは思ってますが・・・・・。
どちらが先になるかは次回のお楽しみです。



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに。