港町ポルト  production notes



今回は「星の鏡」4回目になります。
前回までは序章で、今回からまた場所が変わって新しい章が始まる感じになります。
今回は港町のポルト編になります。



今回TINÖRKS(ティノークス)で使った曲は「Inisheer」「nayuta」の2曲。
TINÖRKSの曲は森や星をテーマにした曲が多いので、港の感じを出している曲を
探すのに少し戸惑いました。
別のアーティストの曲にすると、全く話のイメージが違ってしまうので
TINÖRKSで探していって、「Inisheer」なら、ポルトの町全体のイメージが
できるんじゃないかと思って、今回モティーフにしました。
ただ、「Inisheer」だけでは、ポルトのイメージが大雑把すぎてどうかなという
不安があったので、「nayuta」も入れてみました。
この2曲はフルートのメロディがさわやかさを感じさせてくれるので、ポルトの港町の
イメージがうまく出せればなと思い、今回取り上げてみました。



「nayuta」はトイヴォとアウロラが出会って、港に行ったり、マーケットに行ったりと
2人で一緒に歩いているところをモティーフにしました。
最初のピアノの部分はトイヴォがヴァロと海を見ているところで
その後アウロラと会って、一緒に歩きながら港、マーケットと移動していって
最後、室内マーケットでアウロラがお菓子を持って逃げていくところまでを使っています。
本当は、次回のモティーフにしたかったのですが、「Inisheer」だけだと話のイメージが
うまくいかなかったので、「nayuta」も使いました。
どうかなと思いながら、「nayuta」を聴きながら書いていきましたが、うまくまとまったので
この選択は間違ってなかったと思いました。



今回の話は、前回の話を書き終わった時点から考えていました。
前回、かなり長かったので、今回はきりのいいところで区切ろうとも思っていました。
プロットは頭の中に入っていたので、プロットは書きだし始めたら終わるまで早かったですが
いざ、話を書き始めてみると、正直苦しかったところもありました。



まず苦労したのが、ポルトの港町の感じをどう出すか。
書く前に何かの参考になれば、と思い、いつも写真家の中谷さんのハガキから
イメージに合ったハガキをピックアップしています。
今回も港町に合ったハガキを見つけたのですが・・・・残念ながらあまり参考にはなりませんでした。
(中谷さんごめんなさい)
そこで次に頼ったのがyahoo検索。(^^::
北欧の港町で検索して、フィンランドの港町の野外マーケット、室内マーケットの情報と
写真を見つけて、それを参考にしながら、ポルトの町を書いてみました。



次に、いつもどうしようかと悩んでいる最初の部分。
今回はトイヴォとヴァロがどこから出てくるかが課題でした(^^::
最初は民家の壁から出てくることにしようかと思ったのですが、ポルトはどちらかというと
大きな町という設定にしたかったので、港の倉庫の壁からにするか、お店の壁からにするか
少しだけ悩んで、話を書き始めてからにしようと、成り行きに任せました。
成り行きに任せたところ、教会に落ち着きました。



今回はほとんど成り行きに任せました(^^::
前回は大事なところだったので、途中で追加プロットを考えたりしてましたが
今回は大事なところが・・・なかったわけではないですが、新しい章の始まりなので
成り行きに任せました。
ただ、成り行きに任せたおかげで、ちょっとこの先変更しなくてはいけないかなと思う
ところも出てきたのですが、まあ、それはなんとかなるでしょう。
後半の室内マーケットでの話の展開は書くまではどうしようと悩んでましたが
いざ書き始めてみると、キャラクターが勝手に話を展開させてくれているようで
うまくいきました。
ヴァロが後半、ほとんど出てこなかったのがちょっと心残りかな。
まあ、ヴァロは様子を黙って見ていると思っていただければ・・・・(^^::



スリに合い、お金を盗まれて困っているところに漁師のヘンリックに助けられたトイヴォ。
トイヴォはアウロラにまた会えるのでしょうか?
次回はどうなっていくのでしょうか。お楽しみに。