記憶のかけら 2 production notes
12月になり寒い日もありますが、今年はなんだか暖かい日が多いですね。
暖冬と言われていますが、去年と比べても本当に暖かい。
やっぱり地球温暖化の影響ですかね。
今年の夏はとても暑かったですからね(^^::
2023年もあと少しで終わります。
今年最後の作品がぎりぎりで終わりました。
今回は時間がなく、来年のお正月まで続くのかなと一瞬思いましたが、なんとかなりました。
前回は設定に時間がかかっていろいろと考えましたが、今回は最初はすんなりと始められました。
前回の続きだからというのもありますが、前回はアダムがPC画面に向かっているところで終わっているので
あとはその続きを書いていけばいいので楽でしたね。
アダムの友達が3人出てきて、PC上で話をするところですが、名前は相変わらず苦労しました。
今回はどちらかといえばありふれた名前が多いですね。
あまり珍しい名前をつけても、自分が覚えられないですからね(^^::
そして4人の会話でも、未来っぽい話が出てきています。
タイムスリップや、それに関わる話。例えばダニエルが警察が関わっている事件については勝手にタイムスリップできないと言ったり
タイムスリップについてはすっかり定着していて、それに関するルールがあるということにしています。
あとは今でもありますよね。監視カメラとか、データベースとか・・・・・。
警察のデータベースをエリックが利用していて、そのIDをアダムが覚えていて勝手にデータベースを見ているっていうのも面白いかな。
アダムならまずやりそうだったので(^^::
一方でノアは毎日、円盤を飛ばして人々の記憶を取り込んでいます。
そんな中、見慣れない女性が家に来ているのを見て、さらに玄関には食べ物が入っている包み紙があるのを見たノアは
包み紙が取られると思って、女性に出て行けと家から追い出してしまいます。
実はこの女性は本編を見た人はお分かりですね。ノアのお母さんなのです。
このシーンを入れないと、最後でノアのお母さんが出てきた時にいきなり出てきたという感じになってしまうので
どの段階でこのシーンを入れようか悩みました。
ならば最初の方に入れようと思い、ノアの最初のシーンになった訳です。
そして今回、最も苦労したのが、どうやってノアとアダムを会わせて、この記憶喪失の事件を解決させるのか?
アダムとエリックが調べて、ノアを追い詰めていき捕まえるという形でもよかったのですが、これだと話が長くなります。
それに今回で終わりにしたいので、手っ取り早い解決方法にしたい。
そうであれば、ノアがアダム達がいるところで事件というか、騒ぎを起こせばいいという考えになりました。
記憶を取り込んで、映像を見て楽しみたいノア。
それなら子供の記憶を取り込んだ方が、楽しい映像が見れるんじゃないかという考えになり、包み紙がイベントのチラシになっている
ことにして、ノアがイベントの事を知って、子供が集まるのなら行ってみようということになりました。
そしてそのイベントにはアダム達がコーラスをやるという形で参加するということにしました。
警察やエリックもイベントに警備で参加ということにして、準備は整ったということで。
そしてイベント当日。
人が多すぎてどこで円盤を飛ばすか場所を探していると、偶然ステージ裏のアダム達が集まっているところに出ます。
そしてノアは円盤を飛ばしますが、アダムが気がついて失敗。
子供達に円盤が見つかって、ノアはその場から逃げ出し、アダムとエリック、警察が追いかけることに。
このあたりは書きながら考えていった感じです。いつもの即興で書きました。
ノアがダニエルに後ろから円盤を近づけて光を当てようとするところがありますが、ダニエルの方がキャラクター的に
狙われやすいかなと考えました。アリスだとすぐに気づきそうだし、エディも円盤が近くに来る前に見つけそうだし
そこはキャラクターで選びました(^^::
少し迷ったのは失敗したノアが逃げ出すところでしょうか。
アダムやアリスが円盤を見ながら話をしているシーンがあり、最初はすぐに円盤がアダム達から離れて行くようにしたのですが
それだとノアが出て来るところがないので、円盤が動き出す前に入れました。
その後、ラストまで進んでいくわけですが、ここから盛り上がっていくところなので考えました。
今回盛り上がるところが3回あるので、段階的に考えました。
まず家に帰ってきたノアの前に施設のおばさんが現れます。
施設に戻されると思ったノアにとってはピンチですね。
さらにアダムと警察が追ってきて、ノアにとっては大ピンチに追い込まれることに。
まず警察がノアと話をしますが、ノアはすっかり怯えてしまい、何も話しません。
そこにアダムが間に入って、ノアと話をします。
いきなり警察官に声をかけられたことってありますか?
私は警察官じゃなくて、刑事に高校生の時に声をかけられたことがあります。
池袋のサンシャインシティで大学フェアみたいなイベントがあって、高校の担任から行っていいという許可をもらって
友達と行ったのですが、刑事2人に声をかけられて補導されそうになりました(^^::
刑事から高校に電話連絡をして、それで納得したようなのですが、確認が取れるまで動かないでって言われていて
ちょっと怖かったですね。
心当たりがないのにいきなり刑事とか警察官に声をかけられるのは怖いですね。
こっちから声をかけるのは問題ないんですけど(落とし物を拾ったとか)逆はちょっと怖いですよね。
横道にそれたので戻します。
ノアは同じ歳くらいのアダムと話をしているうちに、本音が出ます。
僕にはお父さんもお母さんもいないんだ。ずっと1人で家にいて、楽しい思い出なんてない。
他のみんなはお父さんもお母さんもいて楽しそうだから、みんなの思い出を見てみたかったと。
泣き出すノアに、アダムは優しく寄り添います。
1人で寂しかったんだね、僕と友達になろう。一緒に楽しい思い出を作ろうと。
アダムの優しさに触れ、ノアはさらに泣き出してしまうのでした。
このシーンを書きながら、なぜか自然と涙が出て泣きながら書いてました。
歳を取ると涙もろくなると言いますが、本当ですね。
このシーンが第一段階。
第二段階はこの後、いきなりエリックと院長が乗った車が登場するシーンです。
ノアが持っている円盤の光に当たった人々が記憶喪失になっているという事実をノアに告げ
さらにどうすれば記憶が戻るのかとノアに聞く院長。
それを聞いたノアは戸惑いを隠せません。
まさかお父さんが作った円盤が、記憶喪失の人を作り出しているとは全く思わなかったのですから。
このシーンでは記憶喪失になった人達をどうするのか?どうやったら記憶が戻るのかというところですが
これは単純に考えて、円盤を壊したら元に戻ることにしました。
小さい頃、よくアニメとか特撮ヒーローものをよく見ていましたが、悪役キャラがいつも騒ぎを起こして
そこにヒーローが現れて、戦って勝利するのですが、その後全てが元通りになってたりしますよね。
例えば人をモンスターに変えてしまう銃とか機械とかで人がモンスターになっても、ヒーローが勝利して
その銃や機械が壊されたら、みんな人に戻ってたりとかして終わってたりとか(^^::
それを参考にして円盤を壊せば記憶が戻るようにしました。
ノアから円盤を受け取ったエリックが去った後、最後の第三段階です。
話があると施設のおばさんから言われたノアは、施設に戻りたくないと抵抗します。
するともう1人の女性が現れて、この人がノアのお母さんよと告げられます。
お父さんからお母さんは亡くなっていると聞いていたノアは、なかなか信じられません。
そこでアダムがお母さんの顔が分かるものは?とノアに聞きます。
お父さんにもらった写真と、ノアのお母さんが持っている写真が一致して、ノアはお母さんとの再会を果たすのでした。
ノアのお母さんが時々、ノアに食事を玄関に届けていたことがここで分かるのです。
それでもなかなか信じられないノアに、お母さんは身に着けているペンダントのロケットを開いて写真を見せますが
このあたりは即興で考えました。
最初は写真にしようかとも思いましたが、女性が1枚の写真を持ち歩くことはなかなかないと思いましたので
それならペンダントのロケットにすれば、写真を入れている人もいるだろうと思いました。
この写真が証拠になり、親子の再会を果たすのでした。
最後のところは事後報告みたいな形になってますが、最後の最後、きれいに建て替えられたノアの家にアダムとエリック
それとアダムの母親が来るというシーンを入れようかと思いましたが、最後にお母さんが登場というのもちょっと・・・と思い
事後報告のような、手短な文になりました。
ここまで少し長くなりましたが、いかがでしたでしょうか。
この話、クリスマスにサイトアップできたらよかったのになと後悔しています。
でもいろいろと忙しく、時間がありませんでした。
2023年の最後は少し心が温まるような、泣けるような話になりました。
とても平沢進さんの曲から出てきたとは思えない話?になりました。
でも、最後のノアとお母さんの再会シーンが曲を聴いて出てきたので、書いてみようと思いました。
2023年もあと数時間で終わります。
楽しかった思い出、悲しかった思い出、嬉しかった思い出、悔しかった思い出など、人それぞれあったと思います。
でも数年経って思い出すと、こんな事もあったなと笑い話や懐かしく思ったりして、それなりにいい思い出になるはずです。
いろんな経験を積み重ねて、人は成長していくんだと思います。
コロナ禍も終わって(まだコロナはなくなってませんが)外に出かける機会も多くなりました。
来年はもっといろんなことをして、経験を積みたいなと思っています。
まだ具体的に何をするっていうのは決まってませんが(^^::
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
来年は長編が始まります。
よろしければまたお読みください。
ということで来年もまたよろしくお願いいたします。
よいお年を。