炎の戯れ production notes
まだ5月だというのにもう夏なのかと思うくらい暑い日が続いていますが
いかがお過ごしでしょうか。
もう少しで6月になり、梅雨という鬱陶しい日々が来ると思いますが・・・・。
梅雨になると蒸し暑くなってくるので一番嫌ですね。
部屋の中もだんだんと暑くなってきて、朝から冷房を入れないと快適に過ごせません(^^::
電気代が今からどうなるのかとても心配な今日この頃です。
今回は前回の続きです。
まず先に今回のタイトルについて書きますが、これはいつも通り最後に考えました。
最初は前回が「祭りの前日」だったので「祭りの当日」にしてましたが、これだとあまりにもつまらないので
本編を見直した時に、今回は火が全体的に登場しているので、火を入れようと思いました。
そこで火の神も出てくるので最初は「火の神」としてましたが、これだと最初からネタバレになるので
それはぼかそうと思い、「火の戯れ」からの「炎の戯れ」になりました。
「火」も「炎」もあまり変わらないと思うんですが、「炎」の方がなんとなくいいんじゃないかなと
「炎の花」も出てくるので、そこはなんとなくというか、半分適当というか(^^::
今回まず困ったのが村の祭りの内容(^^::
祭りと言ってもどんなことやるの?
炎の花を主体とした祭りなので、始まるのは夜。
それはいいとして、内容はどうするの?
これは前回からかなり悩んでました。
祭りの内容がどうなるかで今回の話が決まってしまうし、今回のクライマックスでもあるので
最初はどうしようかなとかなり困りましたが、書いていくうちに次々と思いついてました。
書いてみるとなんとかなるようにはなるものです。
今回で火にまつわる話は終わりになるので、なんとかアクロバティックな展開に持っていこうと努力しました。
前回の長編でも書きましたが、戦闘シーンとか動きのあるシーン、何気に苦手なんです(^^::
動きのあるシーンって考えるのに時間かかるんですよ。
特に今回は火が出てきて、アルマスやカイ、村長達を翻弄させる展開なので、火の動きをどう書けばいいのやら。
火の神と子供をどう表現すればいいのか?結局「人の形」だけで済ませましたけど(^^::
あまりにも人間みたいに頭とか顔とか、顔の表情まで書いてしまうと、逆に神っぽくなくなるというか。
人間と変わらなくなるんじゃないか?って思って、そう思うと抽象的な表現になってしまったりとか・・・・・。
なので「人の形」だけで済ませてしまいました。
カイが火の神の腕から滑り降りるところから、火の神が池に消えて行くシーンまでは最後に書きました。
このシーンが今回時間かかるところで、アクロバティックだなと思ったので、最後の部分を先に書いてからにしました。
本当はもう少し盛り上がるように書ければよかったんですけどね。
そういう訳で先に一番苦労したシーンを書いたところですが、今回は全体的に考えに考えたと言ってもいいんじゃないかな。
最初から最後の手前まで炎の花が出てきますから。
炎の花は前回も少し書きましたが、平沢進さんの「燃える花の隊列」から思いつきました。
今回も前回に続いて同じ曲を使っています。
発火する花が咲く圧巻の夜
朽ちて行くヒトの名を列挙して咲く
かつてキミへの合図は千の灯となり
発火する花が咲く圧巻の夜
歌詞は最初の歌い出しのところですが、ここから「炎の花」を思いつきました。
ここから今回の話が出来上がったのは言うまでもありません。
炎の花が咲くのは夜なので、火がつくのは基本的には夜です。
村の祭りが夜から始まるっていうのも、炎の花が咲かなければ始まらないようにしているので夜にしました。
この曲の花というのは亡くなった人の魂が花となり発火して咲いている印象を持ちました。
日本には夏になると亡くなった故人を偲ぶお盆というものがあります。
地域によっては灯籠流しと言って、亡くなったばかりの魂が迷わずあの世に行けるように灯籠を川に流して
故人を見送るというものがありますが、歌い出しの歌詞はもしかしたらその事を表しているのかもしれません。
あくまでも個人の意見ですが。
「発火する花」=灯籠で「かつてキミへの合図は千の灯となり」というのは亡くなったばかりの個人の魂がいくつもの
灯籠の灯の合図によってあの世へ導かれるということではないかと思うのです。
こうして書いているだけでも仏教的なものを感じます。
とは言っても、歌詞についてはあまり深くは考えず、炎の花を主体とした話を書こうと思いました。
歌詞に沿って書こうとしてもあまり意味が分かってないし、分かったとしてもそれを話で展開するのは
限界があると思うので(^^::
曲を繰り返し聴きながら毎回書いているのですが、火の神や火の子孫(子供)も書いているうちに思いつきました。
平沢さんの曲や歌詞は曲にもよるのですが、仏教っぽいものを感じるものが多いです。
今回出てくる村は日本やアジアっぽくするつもりはなかったのですが、書いてみるとなんとなくアジアっぽい村に
なってました。まあ、ヨーロッパやアメリカ寄りにするつもりもなかったですし、それ寄りにするとやっぱり
キリストっぽくなってしまうので、それだと曲のイメージに合わなくなってしまうので(^^:: 無難だったかなと。
最初のホーパスがタワーの一番下にいる炎の花に尻尾を巻かれて連れて帰るシーンがありますが
これは書いているうちに思いつきました。
少しお笑いの部分も入れたかったっていうのもあります。
ホーパスは前回とても活躍したので、今回は少し控えめになってしまいました。
ホーパスが連れ帰った炎の花が実は火の神の子孫で・・・・という設定も書いていくうちに思いついた設定です。
火の神の子孫を知ってか知らずか、アルフが盗んだせいで火の神の怒りにふれ、タワーが爆発し、あの村での悲劇が起こり
子孫をホーパスが連れ帰ったことで、火の神(または子孫)があの村にある炎の花を呼び戻したっていう展開になっています。
そんな状況の下でアルマス、カイ、村長やリク達が祭りを通して巻きこまれて行くっていう。
今回最初のタワーとホーパスのシーンまでは順調でしたけど、そこから先はかなり考えましたね。
書く前までは今回は時間があるから少し余裕かなと思ってましたが、フタを開けてみると大変でした。
今回はかなり長くなりましたが、今回火の回は最後なので。
最後の回は長くなるっていうありがちなパターンでした。
最後の時の女神が出てくるシーンですが、最後の最後にアルフと男がどうなるのか?まで考えていました。
しっかり分かるように書くのか?それとも少しボカして書くのか?全く書かずに終わるか?
結果は書かずに終わりました。
書いていくうちにアルフが出てくるシーンを書かなくてもいいんじゃないかって思えてきて
このまま時の女神とこの村から消えた方がきれいに終われていいんじゃないかと思いました。
逆にはっきり書いてしまうと、暗く終わるような気がしてスッキリしないなと思ったので(^^::
そうなるとアルフ達はどうなったの?って気になる人がいるんじゃないかと思いますが、想像にお任せします。
まあ、どうなったのかはここまで書けば大抵予想はつくと思いますが。
最近年齢や世代関係なく、自分の事しか考えないエゴな人が多いですね。
この話に出てくるアルフもそうなのですが、自分さえよければあとはどうでもいい。
そんな人が増えてきているから、最近ニュースにも上がっている「カスハラ」「マタハラ」「モラハラ」が
増えてきているのだと思います。
最近の日本人のモラルが落ちてきているのも否定できません。
昔は何かと近所の子供を世話したり、悪いことをするのを見たら叱る大人がいました。
今はどうでしょう。そんな人なかなかいませんよね。
NGO団体とか自治体では子供の世話というか、食堂支援をしている団体はありますが。
おせっかいする人がいなくなってきてるんですよね。
歯止めがなくなったことでモラルが落ちてきているのではないかとも思うのです。
特に今の若い親を見ていると、コンビニやスーパーで子供が走り回っていても注意しなかったり
お母さん達はママ友とおしゃべりに夢中で子供を全く見なかったり
お父さんはというとひたすらスマホを見ていて、こちらも子供を見ていなかったりするのが多いです。
(なかには悪いことをしたらちゃんと子供を叱る親もいますが)
その間、子供が誘拐されたり、事故に遭ったりケガしたりしたらどうするんだってつっこみたくなります(^^::
子供を自由に遊ばせてるのもいいですが、最低限のマナーは守るようにして欲しいと思います。
また特に若い人がそうなのですが、歩いている時も、自転車に乗ってる時もひたすらスマホを見てる。
そのうち事故に遭うぞってすれ違うたびに心の中でつっこんでますが(^^::
こういう人達って実際に事故に遭わない限り止めないと思います。
自分の命よりスマホが大事だって言いそうな人じゃないですかね。
そういう人が実際に事故に遭ったら遭ったで、助けてって真っ先に騒ぐんですよね(^^::
歩きスマホ、ながらスマホはいい加減取り締まりの対象にして、罰金制にしたらどうでしょうね。
地域によっては税収がまずいというところは上記を採用すれば税収も潤うと思いますが(^^::
あまりにも「自分さえよければいい」って思って自分本位の行動をしていると、いつかしっぺ返しが来ますよ。
神様は普段から人の行動を見ていますから。
今回の話の火の神のように。
すみません。最後はグチ大会になってしまいました(^^::
次回からはまた新たな場所に移ります。
次回の話はもう考え始めていますが、最初から動きのあるシーンでどう書けばいいのか困ります(^^::
まだ完全に話はできていませんが、細かいところは書き始めてしまえばあとはなんとかなるでしょう。
いつもそれでなんとかなっていますので(^^::
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もまたお楽しみに。