黒い人影 production notes
7月もあと少しで終わりますね。
梅雨明けが早く、毎日暑い日が続いています。
朝から夜中まで暑いので、部屋ではエアコンはつけっ放しです。
外出時もほんの1時間ぐらいであれば、エアコンはつけっ放しで出かけてます。
エアコン消して出ると、帰ってきた時に湿気まじりの熱気?が部屋中に広がっていて嫌なんですよね(^^::
電気代がどうなってるのかもはや請求明細を見るのも嫌になるこの頃です。
今回は7回目ということで、前回から場所がヒメルに変わって2回目になります。
ブルーノの勘違いからボスの家に間違えて連れて来られたアルマスとホーパスですが
今回はその続きになります。
今回は既に読まれた方は分かっていると思いますが
前半と後半がはっきりしているというか、分かりやすい展開になっていると思います。
前半はボスに連れられ、アルマスとホーパスが仕事場で炎の指輪から火を出そうとする展開と
後半は今回のタイトルにありますが、人影を見つけたアルマスが人影に連れ去られて・・・・という展開です。
とはいうものの、今回はとても苦労したというか、全体的にどうするか迷いました。
今月は週末が予定がかなり入っていて、スケジュール調整もうまくいかず、なかなか書く時間がなくて。
今回はかなりドタバタの中、終わったなという感じです。
次回の展開も正直どういう感じにしていこうか、まだ何も決まっていません(^^::
ヒメル編のラストは何気に決まってはいるのですが、そこまでどういうふうに持って行こうかというのは
これから考えるところですね。
今回困ったのが、終わりの部分ですね。
たまにあるのですが、終わりをどうするか決まっていないとかなり迷走するというか、途中で止まります(^^::
特に今みたいにとても暑かったり、私的に忙しかったりするとモチベーションが下がってしまって、何もしないでボーとしたりとか
休みたいなって思ってしまって、数時間違うことをやってしまったりとかしてました。
で、月末になって慌てて終わりの部分を書きながら考えた結果があの終わり方です(^^::
創作ってモチベーションが大事なので(仕事でもそうか)下がってると自分で上げて行くってなかなかなんですよね。
今回はその点ではかなり反省です。
他の方々ってモチベーション下がったらどうしているんでしょうかね?聞いてみたい気がしますが・・・・・。
ここで今回の平沢さんの曲について書きます。
今回は核P-MODELの「гипноза (GIPNOZA) 」を使っています。
先日行われたライブでもこの曲を演奏していて、照明のライトがとてもきれいでした(^^::
核P-MODELの曲は昨年ライブで聴いたのが初めてで、その時もこの曲をやっていた記憶があります。
とても面白い曲だなと思いました。
ライブだと歌詞は何て歌っているのか分からなくて、ライブ会場でこの曲のCDを買って聴きながら歌詞を見ると
かなり歌詞の量が多くてびっくりしました(^^::
曲のイメージはYouTubeのコメントにもいくつか書かれていますが、アニメの悪役キャラのイメージみたいなものを感じました。
悪役キャラが暗闇の中で静かに暗躍しているというか、秘密結社が集会開いて何やら企んでるとか(^^::
そんなイメージを今回の人影に充てて書いたのが、今回の後半部分という感じです。
今回のタイトル「黒い人影」は本編を書いた後、最後につけたのですが、タイトルもかなり悩みましたね。
全体を読んでみて、最初は泥棒をタイトルに使おうかと思いましたが、泥棒よりも人影の方が印象が強いかなと思い
「黒い人影」にしました。
黒い人影=マリアのことですが、人影を男性にするか女性にするかもギリギリまで迷いましたね。
ボスの子供にしようというのは最初から考えていましたが、性別をどっちにするかは決めてなかったので。
ただ、男性だとちょっと普通すぎてつまらないかなと思ったので、女性にしてみました。
前回までの登場人物を振り返ってみると、今回あまり女性は出て来てないんですよね。
女性は時の女神と最初に出てきたクラスメイトだけだったので、女性にしてみようと決めました。
ボスの美術品を盗み、換金したお金を貧困層に配っているマリアですが、次回以降どうしていくかは悩みのひとつです(^^::
お金を貧困層に配っているというのは、昔テレビで放送していた時代劇「銭形平次」に出てくる「ネズミ小僧」をそのままモデルにしています。
ネズミ小僧はお金持ちからお金を盗んで、そのお金を貧困層にそのまま配っているので、今回の話とはちょっと違いますが。
あ、銭形といってもあのルパン三世の銭形刑事とは違うので念のため(^^::
貧困層が暮らしている集落で、マリアがお金を配り終えた後、アルマスと話をしているシーンがありますが
この部分は今回の曲とリンクしている部分です。
アルマスは盗んだお金を配るなんてとマリアを非難していますが、マリアはこの村の役人は自分達のことばかり考えて何もしない。
他の村人も同情はするが何もしない。結局自分達のことばかり考えている。
だから自分がこの人達を助けるしかないと。
ここで歌詞の1部を引用してみます。
Breathing Gipnozaの厄介なパラサイト
Loading 既視的ムービー永遠のロングラン
カタストロフィー 晴れるフォギー
難なくUnlock 瞬時に転換 瞬時に払拭
奇怪の結界のFreeze気づくだけの
晴れるフォギー 瞬間のCrash 置き去るだけ
ロングランの永遠の絶景気づくだけの
坦懐のデジャビューへと出てゆくだけ
この曲が入っているアルバムが出た時、東日本大震災が起こった後だったらしいのですが
その当時の平沢さんの社会批判を表した曲だと、複数のファンの方々がネットやYouTubeのコメントに書いています。
平沢さん本人はこの曲に関してどんな思いで作ったのかは知る由もありませんが(^^::
この曲「гипноза (GIPNOZA)」はロシア語で「催眠」という意味らしいのですが
東日本大震災が起こった当時は電気、ガス、水道が止まってしばらくの間は生活に支障が生じましたよね。
電力が不足して「計画停電」だった時期もありましたし、色々と大変な時期でした。
また福島は津波で原発が止まりメルトダウンが発生、水蒸気爆発まで起きました。
東北は津波で多くの家や建物が流され、甚大な被害が出ました。
大震災発生後、当分の間は東北・福島を支援しようといろんな活動がありました。
そして生活の基盤である電気、ガス、水道を当たり前に使っていたけれど、それは当たり前じゃないんだと痛感させられましたよね。
でも、今はどうですか?
東日本大震災から10年以上経っていますが、今もそのように考えていますか?
電気、ガス、水道がいつでもあるのは当たり前だと、また思っていませんか?
それだけではありません。
毎日のように乗っている電車、バス、飛行機・・・・・・。
時間通りに乗れるのは当たり前だと思っていませんか?
そして「常識」「当たり前」だと思っていることはいろいろあると思いますが、本当にそれは「常識」「当たり前」でしょうか?
この「常識」「当たり前」というのが、この曲でいうところの「催眠」なのです。
そして10年以上経っても、なかなか復興が進んでいない地域もあります。
復興が進まない地域の人達の事をマスコミはもちろん、多くの人達が忘れてしまっていないでしょうか。
東日本大震災以降もいろんな自然災害が起こりました。
さらにロシア・ウクライナ戦争やパレスチナ・イスラエルの戦争も起きて、世界は分断と混乱の時代になっています。
それだけではなく、日本では今年のお正月に能登で地震が発生しました。
世界では昨年トルコのシリアでも地震が発生して甚大な被害が出ました。
地震だけではなく、地球の温暖化が原因で世界各地の気温が上昇して大洪水や干ばつが発生したりしています。
今や地球全体がおかしくなっているといっても過言ではないと思います。
世界ではいろんなことが起こっていますが、その時はニュースで取り上げたり、マスコミが特集を組んだりしますが
しばらく時間が経つと全くと言っていいほど、誰も取り上げなくなります。
次々と新たな事が起こるので、みんなそっちに注目してしまって、既に起こった事についてはだんだんと忘れてしまうんですよね。
自分もそうですが(^^::
でも、それで困るのが被害に遭った人達です。
被害に遭った直後はたくさんの同情や支援等で注目されますが、時間が経つにつれてだんだんと取り残されてしまう。
まだ何も復興できていない、被害に遭う前の生活に戻ってきていないのに、政府はおろか、誰もいなくなってしまう。
取り残されてしまうんです。
特にこの数年は信じられないレベルの出来事が次々と起こっているので
発生時は誰もが驚いて注目しますが、次にまた別の出来事が起きるとその出来事に注目が移ってしまって
以前の出来事を無意識のうちにさっさと切り捨ててしまうのです。
それが曲の歌詞でいうところの「瞬時に転換 瞬時に払拭」の部分だと思います。
最近は多様性の時代になってきてはいますが、未だに「これが当然。当たり前だ」と思うところはいろいろありますよね。
「常識」「当たり前」だと言っている人ほど「催眠」にかかっている人かもしれませんね。
すっかり長くなってしまいましたが、貧困や震災、事件に遭った人達を取り残さないように
誰でも最低限の生活ができる社会、誰もが相手に対して思いやりを持った社会になるのが理想ですが
現実はそうではなく、経済的格差、社会的格差、性別格差・・・・・と何かと格差がある社会です。
そして他人を思う余裕がなく、自分の事しか考えられない。そんな社会になっているような気がします。
「誰一人取り残さない社会を作る」と時の総理が最近まで言っていたような気がしますが・・・・・・。
話がそれてしまいましたが、次回は一体どうなっていくのでしょうか。
それは今の自分には全く分かりません(^^:: 真っ白状態なので。
次回に関してはまだ曲も決めていないので大丈夫なのかとちょっと心配です。
この後、平沢の曲をまた聴きながらネタを考えたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに。