舵をとれ production notes



12月の大晦日前日、今年もあと1日で終わりになりました。
すっかり寒くなりましたね。
今年はインフルエンザが大流行してますが、皆さんは大丈夫でしょうか。
私の周辺でもインフルエンザに罹った方がいますので、十分に気をつけてください。
幸い、私はこれまでインフルエンザに罹ったことは一度もありません。
でも、これだけ流行っているとさすがに出かけるのも躊躇します(^^::
今年は年末のビックイベント、コミケは回避しました。
今までは行ってましたが、年々知っているサークルの参加が減り、新しいサークルを探してみるにしても
参加する一般人は相変わらず多いので、全部をまわりきれなくなってまして・・・・・・。
そこにインフルエンザなので、コミケ会場でもらってくる可能性大だと思うので行くの止めました。



しかしなぜ新型コロナの時はいろいろ制限してたのに、インフルエンザだと何もしないんですかね(^^::
ここで小池都知事が「密です!!」と再びマスコミに対して発言してくれれば、多少制限はしてくれるとは思いますが
あまり効果はないか(^^::
コミケ会場・・・・何人かはインフルエンザに罹っていても無理に参加してるかもしれませんね。
半年ごとのビックイベントですからね(^^::



また前置きが長くなりました。
今回の長編についてですが、まずはタイトルから書こうかな。
いつもタイトルは最後に考えているのですが、今回は曲名=タイトル名にしました。
「舵をとれ」という平沢さんの曲名をそのままタイトルにしました。
理由はそれ以外考えられなかったからというのもありますが、内容的にも「舵をとれ」以外のタイトルは考えられなかったんですね。



そこで今回使った曲、「舵をとれ」。
これはアルバム「Aurora」に入っている曲で、聴いていて魂を鼓舞させるような、ワクワクするようなアップテンポの曲。
アニメ「ベルセルク」のような世界観を思い出しました。
アルバムのタイトル曲「Aurora」もよかったのですが、今回はどちらかというとある登場人物を励ますというか鼓舞させるような
曲がいいなと思い、「舵をとれ」にしました。
ここまで書くと、先に本編を読んだ方はピンと来ると思います。
今回は水の力を持つアレクシスをメインというか、取り上げた話になっています。
そこに船、海、出航というキーワードも出てきますので、まさしく「舵をとれ」というタイトルがふさわしいと思ったのです。



前回の終わりでレオンとアルマスが3人の若者に声をかけられたところで終わってますが
前回書き終えた時点では、まだアレクシスをメインにしようとは思っていませんでした。
曲もまだ決まってなくて、どうしようかと平沢さんの曲を聴いていくうちにアルバム「Aurora」を聴いてみようということになり
そこで全曲聴いてみて「舵をとれ」のある歌詞の部分で「これにしよう」と決めました。



その歌詞がこちらになります。



オーロラの無念の色
まだ眠らぬキミの修羅に燃え
オーソレミヨ 美しく
道正せよ夢に地図を見つけ

恐れには杭打ち 草の根を分けても
生きよなお生きよと 影の声 壮大 壮大

羽ばたけよ いやしくも
太古の爆破の子孫として

舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ
舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ
舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ
舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ 舵をとれ



一体、どうしたらこんな歌詞を思いつくのでしょうか(^^::
私には到底無理ですね。
3番の歌詞部分ですが、これを聴いてアレクシスをメインにしようと思いつきました。



水の力を持ちながら、幼いころに両親を亡くしたアレクシス。
自分の力をどう使えばいいのか分からないまま成長し、力を持て余しているところにタコの化け物が海に出て村を襲うように。
そこでタコの化け物を退治しようとしますが、タコの力が上回り、逃げるように村へと戻ったことですっかり自信を無くし
荒んでしまった・・・・という設定ですが、これは書いていくうちに自然と思いつきました。
山寺の主でレオンのおばであるシーラのセリフを考えているうちに思いついた設定です。



シーラも今回存在感が大きくて、セリフも多いんですよね(^^::
ちなみにシーラという名前は最後の最後につけました。なかなか名前が決められなかったんです。
村の村長と共にアレクシスにとって重要なサポート役になります。



村で唯一、水の力を持つアレクシス。
しかしどう使えばいいのか分からず、前回のタコ退治の失敗ですっかり自信をなくし、荒んだ生活を送っているところに
アルマスとレオンに出会い、アルマスがフラーマの指輪を持っていたことからちょっとした戦いになってしまいます。
この戦いもどう書こうかかなり困りました(^^:: 
どうも戦いのシーンは苦手です。
本当は時間さえあれば前回のラストに持ってこようと思っていたシーンだったのですが、前回の時点で時間切れだったのと
どうするかまっさらだったので泣く泣くカットしたのでした。



そこに現れた村長とシーラ。
偶然にも戦いを見ていたシーラはこの時点で3人をタコ退治に行かせようと思いついたのです。
シーラのセリフで「これである程度の条件は整った」とあるのは、上記を意図したセリフだったのです。
そしてまずレオンとアルマスを説得し、最後にアレクシスを説得する流れになっていきます。



夜の海岸でのシーラとアレクシスのシーンも考えました。
アレクシスはここでは沈黙を続けるのみですが、途中で小さく反応してますよね。
「自分にしかできないことがある」というところで。
こんな自分でも、自分にしかできないことがあるのか?と一瞬反応するのですが、反応してしまったと気がついてまた海を見てしまった
アレクシス。
そんなアレクシスの動揺を見抜いたシーラはここぞとばかりに説得にかかるのです。
村で唯一、水の力を持つ子孫としてこのまま動かなくていいのか?それとも後世に語り継げられるような行動を起こすか?
それを決めるのはお前自身だと。
このシーラのセリフは「舵をとれ」の歌詞「羽ばたけよ いやしくも 太古の爆破の子孫として」で思いついて出たものです。
アレクシスのセリフを入れようかとも迷ったのですが、入れるにしてもシーラに対する悪口か、突き放すようなセリフになると思ったので
あえて黙ったままにしようと決めました。
アレクシスの心境も書こうかとも考えましたが、そこまでは余裕なかったです(^^::



そして迎えた出航の日。
アレクシスが来ないまま、漁師が出航しようと舵をとりますが、その舵が動かない。
どうするか戸惑っているうちにアレクシスが現れて、アレクシスが舵をとった途端、舵が動き、船が動き始める・・・というところで
今回は終わりです。
これはアレクシスしか遺跡の行き方が分からないということにしているので、それ以外の人が舵をとると舵が拒否して動かず
アレクシスが舵をとると不思議と動きだすということにしました。



今年もあと数日で終わります。
自分は今年は後半は特にいろいろな事がありすぎました。
今もある事にとりかかっていますが、自分1人では解決できないので、周りのサポートを受けながら引き続きやっていくつもりです。
人というのは自分1人だけでは解決できないことがあります。
生きていればいろいろなことがあります。
喜怒哀楽という言葉がありますが、人生嬉しいこと、悲しいこと、栄光と挫折・・・・・浮き沈みが必ずあります。
今年は悪かった、うまくいかなかったと思う人は来年頑張れば運が上がっていくと思いますし
今年は最高な年だったという人はさらに運が上がるように努力していけばいいと思います。
努力をせず、過去の栄光にあぐらをかいている人はだんだん運が下がっていき、ただ落ちていくだけです。



「どうせ自分なんて」「自分はもうダメだ」って最初からあきらめている人は、そこで終わりです。
「どうなるかわからないけど、とりあえずやってみよう」「ダメだったら他のことをやればいいや」
ダメ元でやってみると、意外とうまくいったりすることがあります。
来年に向けて、とりあえずまずは動き出してみてはどうでしょうか。



遺跡に向けて動き出した船。
果てして、無事に遺跡に辿り着けるのでしょうか。
そして遺跡の力を手に入れ、アレクシス達はタコの化け物を退治することができるのでしょうか。
来年からまたハードルの高い曲と向き合うことになります(^^::
次の平沢さんの曲はかなり難しい曲で、どう書こうか今から頭痛くなりながら考え中です。
お正月からもうネタ出しですね・・・・・。



今年も最後までお読みいただきありがとうございました。
よろしければまた来年もおつきあいください。
来年もまたお楽しみに。よいお年を。