消えゆくもの production notes
6月もあと数日で終わりますね。
6月は梅雨のイメージなのですが、ここ数日は梅雨の時期が短いと感じています。
だんだん夏が長くなってきているとも感じています。
そのうち春と秋がなくなって、夏と冬しか季節がないということになっていくんじゃないかと(^^::
地球温暖化もだんだんとひどくなっていく一方ですね。
ここ数日、世界では大変な事が起こってますね。
イスラエルとイランの戦いについにアメリカも動きましたね。
第3次世界大戦勃発にならないようにしていただきたいですね。
と言っている間にあっさりと終戦しましたけど(^^::
やはりアメリカもイランも本当は戦争なんてしたくないんでしょうね。影響が大きすぎて。
戦争したいのはイスラエルだけなのでは?
パレスチナとの戦いは続いていますので、なんとか止める術はないのでしょうかね。
7月5日、日本はどうなるんでしょうかね(^^::
おそらく何も起こらないとは思いますが、その日はイベントがあって参加するかどうか迷っています。
もし地震があったらまず家に帰れないですからね・・・・・・。
大人しく家で過ごした方がいいんじゃないでしょうかね。
もし当日出かける方は、もしもの事を考えて防災グッズや水を多少多めに持っておいた方がいいかなと。
何もなかったとしても、いざという時の予行練習にもなりますから。
でも最近になって、7月5日ではない(そもそもその日だと言ってない)という動画も出ましたが・・・・・。
とりあえず日頃から備えはしておいた方が無難ですね。
話が長くなりそうなのでここまでにして。
今回はいよいよ前半最終回になりました。
ここまで1年半かかってやっと前半終了ですよ(^^::
長かったと言えば長かったですが、もう1年半経ったのかとも考えてしまいます。
まだ平沢ソロ、あまり聴けていないような気がしますが(^^::
P-MODELも、核P-MODELもなんですけど・・・・まだ全曲は聴けてないです。
そう言えばここまできて、P-MODELの曲を1曲も使っていないんですよね。
前半は1曲使おうと思っていたのですが、なんということでしょう・・・・・。
ということで今回も先に平沢進さんの曲をとりあげることにします。
今回は2曲。
まず最初からラスト手前まで使った曲は「高貴な城」です。
これは前回から考えて決めていました。
この曲を最初聴いた時、エドヴァルドが馬に乗って城へ急いで向かっている姿が浮かんだんですね。
そしてメッセージ性のある歌詞。
この曲が入っているアルバム「BLUE LIMBO」が2003年に発売されましたが、その年はイラク戦争が起こりました。
アメリカとイランが戦っていたんですね。
「高貴な城」の歌詞はその反戦歌ではないかとYOUTUBEのコメントでも話題になってました。
前回、城で爆発が起こり、それを見たエドヴァルドがレオン達の安否が気になり城へ向かうところで終わりました。
今回、エドヴァルドが馬で城へ向かっているシーンを中心にして、城ではレオン達が蠍と戦うシーン、ドグラス達のシーン
そしてマテウスやアランのシーンを考えていきました。
そしてあのラストへと続いていくわけです。
「高貴な城」は今まさに聴いても、戦争に対する怒りや悲しみが湧き出て来るくらいいい曲です。
歌詞は今回も全部載せます。
怒れる丘 鳴り止まぬ風に激情の花は枯れ
微かにも聞こえる 地の果ての子らに応える
疚しく光るマシンから
なだれのごとく紡ぎ出す
偽造の日 非情の火
声を隠し風を止ませ
頭上の鳥 鳴き止まぬ 人たる所以は終りか と
僅かにも震える 胸に光明は無いのか と
見渡すかぎり饒舌に
なだれのごとく紡ぎ出す
偽装の義 愚弄の火
声を隠し鳥を落とし
目を閉じて ああ 目を閉じて ああ 険しく胸に分け入れば
ああ キミが立つ賢き影 ああ 激しく荒れる丘の上で
聞こえるか ああ 聞こえるか ああ 地の果ての子らを焼く音
ああ 鳴り止まぬ ああ 鳴り止まぬ ああ 気高きキミの丘の上
天井の雲 見上げては 消え行く明日の日を羨み
道に伏しこらえる 地の果ての子らに歌えよ
疚しく光るマシンから
なだれのごとく紡ぎ出す
偽証の理 未曾有の血
声を隠し歌を隠し
聞こえるか ああ 聞こえるか ああ 地の果ての母を撃つ音
ああ 書き記せ ああ 書き記せ ああ 気高き君の城壁をうめて
聞こえるか ああ 聞こえるか ああ 地の果ての子らを焼く音
ああ 鳴り止まぬ ああ 鳴り止まぬ ああ 気高きキミの丘の上
ああ 聞こえるか ああ 聞こえるか ああ 地の果ての母を撃つ音
ああ 鳴り止まぬ ああ 鳴り止まぬ ああ 気高きキミのテラの上
作詞作曲 平沢進ということで、こうして見ると今の世界の状況が悲しくなります。
この曲が作られた当時と今の状況が全く変わっていないということですから。
どうしてでしょうね。技術や科学は進んでいるというのに。
どうしてみんなで仲良くできないんでしょうね(^^::
いっそのこと一度地球滅亡して、いったんクリアな状態にして
また最初から始めた方がいいんじゃないでしょうかね(^^::
嘆くのはここまでにしておいて。
この曲の歌詞に丘が出てきますが、レオン達がいるのも丘の上の城。
城の設定は少し前だったので、今回の曲で丘が出てきたっていうのは偶然です(^^::
今回の話ではレオン達と蠍との戦いになってますが、エドヴァルドとドグラスとの争いも絡んでいます。
エドヴァルドはドグラスと争う気はないのですが、ドグラスが一方的にエドヴァルドを排除しようとして
今回の事が起こっているわけです。
とはいえ、エドヴァルドの子供のレオンにまで手にかけるとは異常であり非情でもあるのですが。
そのドグラスとエドガーの悪事も最後には大きな蠍によって消えてしまうんですけどね。
これは前回あたりから考えていました。
利用するだけ利用していたけれども、最後に大きなしっぺ返しに遭ったという形でしょうか(^^::
そして蠍をひと通り倒し、城の奥の部屋でレオンとアルマスが別れを告げるところからラストまで
使っている曲は「LEAK」です。
この曲、P-MODELバージョンで使おうと思っていましたが、YOUTUBEで見ていたのは平沢ソロバージョンだった(^^::
しかも平沢ソロの還弦アレンジバージョンでした(^^:: ZCONのライブで披露されていたバージョンです。
P-MODELバージョンだと最近まで勘違いしていました。
P-MODELバージョンは全く違うので・・・・・同じ曲なのか?と戸惑いました。
この曲だけで3バージョンのアレンジがあるんです。今回のはVer.3です。
平沢さんの初めて行ったライブがZCONで、行った時はこの曲はやっていませんでした。
最終日、配信で見てこの曲が流れて、聴いた途端「前半ラストはこの曲にしよう」と即決しました(^^::
その場で聴いた人達がうらやましい。
歌詞というより、曲で決めました。
一見、明るい曲なのですが・・・・・聴いてるうちになんだか泣けてきてしまって(T T)
そこから「ハッピーエンドで終わりそうだったのが一瞬の出来事で最悪の事態になる。それでも物語は進んでいく」という
形になっていって、それなら誰かが不意の出来事で亡くなってしまう→レオンが蠍に襲われて亡くなってしまうということにしました。
レオンが蠍に襲われながらも、アルマスとホーパスを満月へ行かせようとして最後の力を振り絞って2人に向けて風を起こすんですね。
その風に飛ばされて2人は満月へと旅立っていくという展開でした。
エドヴァルドは最後まで馬を飛ばしてきたものの、事態が終わった頃に城に着いて、状況が把握できないまま
城の前でレオンの名を叫びながら終わっていくというのも最初から考えていました。
最後のアルマスとホーパスのシーンですが、最初は全く考えていませんでした。
エドヴァルドがレオンの名を必死で呼び続けて終わる・・・・でもよかったのですが
そうなると2人はどうなったの?と気になるかなと思ったので、次回に続くように考えてあのシーンになりました。
今回使ったのは2曲ですが、本当はもう1曲「Switched On Lotus」も使いたかったんです。
でも、2曲でキリが良かったのでボツになりました。
アルマスをかばい亡くなったレオンへのレクイエムという形で使いたかったんですけど
歌詞はちょっとそれとは異なるので、それはちょっと失礼かなと思って止めました。
前回、マーヤがルイースからの手紙に描かれていた絵の意味はこれで読み取れましたでしょうか。
赤い満月の下、光の手前に広がっている赤い色はレオンが流した血の色でもありますが
城内で戦ったアルマスの炎の色でもあります。
2重の意味を持たせてしまいましたが、どちらかというとやはり前者の血の色でしょうか。
ラスト手前のレオンが倒れているシーンは最初は入れるつもりはなかったのですが
手紙の絵の意味をはっきりさせ、レオンが最後どうなったのかも含めて入れることにしました。
前回、ヴィンド編は今の世界を表したかったと書きましたがいかがでしたでしょうか。
ちなみにヴィンド編に出てきた蠍というのは、私個人の意見としてはマイナスのイメージの塊です。
「不穏」「不吉」「暗黒」「不安」「差別」「忖度」「不正」「エゴ」「争い」・・・・・・。
取り上げてみればキリがないですが、今の世界では上記が蔓延しているというか、ハッキリ言って顕著に表れているというか。
今のアメリカ大統領もアメリカファーストと言ってますが、本当は自分ファーストじゃないかと(^^::
イスラエルは特にそう言いたいですね。自分ファーストじゃないですか。
今まではどちらかといえば責められていた側ですけど、今は逆にいじめっ子になってますよね。
イランは100%シロとは言い難いですが、今回は被害者ではないかと思います。だからって報復するというのもちょっと・・・・。
分からなくはないですけどね(^^::
最後にタイトルですが、これは一番最後に決めました。
「消失」「消滅」どちらにするか迷いましたが、あまりにもストレート過ぎてマイナスイメージが強いなと思い
「消えゆくもの」にしました。
今回城の周りでレオン、ドグラス、エドガーの命が消え、蠍たちの命も消え、最後に満月へと消えて行ったアルマスとホーパス。
残されたエドヴァルドは何を思うのでしょうか・・・・・・。
人はもちろん動物も、生きているものはみんなそうなんですけれど、命は永遠にあるものではありません。
始まりには必ず終わりがあるように、生まれた時から死へのカウントダウンが始まっているのです。
それが長いのか短いのかは人によって違います。
生きていること自体が奇跡、今まで生活できているのが奇跡。
生きていることが当たり前だと思ってはいけないのです。
生きていること自体がラッキーだと言っている人がいましたが、本当にそう思います。
1度しかない人生を大事に、感謝しながら生きていきたいと思います。
ということで前半終了しました。
ここまでいかがだったでしょうか。
後半も長くなるとは思いますが、よろしければ最後までお付き合いください。
ちなみに後半の最初は曲は決まってませんが少しづつ考えています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに。