契約 production notes
ダークサイドモードでの久しぶりの更新となりました。
どうやら2022年内にはぎりぎり間に合ったようです。
前回の更新は2021年9月でしたから、1年3ヶ月振りの更新となります。
本当であれば9月に更新したかったのですが、その頃私事ではありますが引越しがあって
時間が取れなくなり泣く泣く諦めていました。
ところが12月に時間が出来たので、ようやく更新することができました。
それが今回の話「契約」になります。
この話は2021年の4月にいきなり話のネタが降りてきました。
まだこのダークサイドモードのサイトすらも、前回の話(ネタはその前にできていましたが)も書いていない頃です。
2021年8月にダークサイドモードで話を書いてみようとなった時に、前回の話を書くことになりましたが
その次に今回の話を書こうと決めていました。
書くタイミングは当時は正確には決めていなくて、1年後でいいんじゃないかって半分いい加減だったんです。
というのも前回も書いたと思うのですが、このサイトはあくまでも気まぐれ更新なので(^^::
次はいつ更新するかっていうタイミングはあまり考えず、書きたいと思ったら書くということで。
それでも1年に1回は更新しようかなとは思っていますが。
今回の話は前回とは違って短編になります。
前回がかなり長かっただけに、次は短めにしようと決めていました。
星新一さんのショート・ショートみたいな作品に憧れていますが、なかなか書けずにいます。
星さんの作品は短いけれど、展開が速いし終わり方も意外な終わり方だったりして面白いです。
今回のタイトル「契約」は話の内容で分かる通り、悪魔との契約です。
タイトルはいつも最後に決めるのですが、今回はあっさりと決まりました。
悪魔との契約の話は星さんの作品にも出てきたと思いますが、自分の望みを叶えてもらう代わりに、
死後魂を悪魔に引き渡す契約を結ぶっていうシーンが小さい頃マンガとか小説とかによく出てきました。
それをふと思い出してネタとして出てきたのかは分かりませんが、今回それでダークサイドモードで書いたら
どうなるかをやってみました。
今回は前回と比べて、そんなに怖い内容ではないと思いますが
実際、悪魔が突然出て来て「お前の望み通りにしてやるから、死んだらお前の魂をくれ」と言われたらどうしますか?
それ以前に「誰だこの人」って不審に思うかもしれませんね(当たり前ですが)。
本物の悪魔だと分かった上で、上の事を言われたらどうしますか?
自分の思い通りの人生が送れるのなら、自分の魂を悪魔に渡しますか?
それとも魂を悪魔に渡すのが嫌で断りますか?
究極の選択ですよね。
今の自分の人生に満足できていないのなら、自分の魂と引き換えに悪魔と契約するでしょう。
それに魂を渡すのは死んでからですので、死んだらもう関係ないからって思う人もいると思います。
今の世の中はただでさえ生きにくいのに、あまりにも不条理な事が多すぎる。
そう感じている方は多いと思います。
今回は自分の人生に嫌気がさし、ビルの屋上から飛び降りようとしたマサトが主人公です。
会社をクビになり、片思いの女性からも振られ、自暴自棄になりビルから飛び降りようとしますが
出来ずにいると、悪魔がやってきます。
このマサトですが、性格的にはかなり最悪です。
自分の事しか考えていない、自己中心的な人物。
気に入らない事があるとすぐに怒り、周りに当たるという・・・・。
会社でもバイト先でもいませんか?こんな人(^^::
悪魔の話に乗せられ、マサトは契約を結びます。
死ぬ時に魂を悪魔に渡せば、自分が望んでいる事が全て叶う。おいしい話じゃないかと。
そして悪魔が去った後、マサトは次々と思った事を叶えていくのです。
でも自分の望んだ事がそう簡単に叶ってしまうと、逆につまらなくなりませんか?
今まで努力して、自分なりに頑張って、ようやく掴んだ夢や目標が、悪魔によっていとも簡単に叶ってしまう。
そうなってしまうと、自分が頑張らなくても悪魔にお願いすれば全部やってくれる。
自分はただ心の中で思っていれば全部叶うんだ。そんな自分はすごいんだっていう変な錯覚を覚えてしまうんです。
マサトもそんな錯覚に陥ってしまい、周りに横着な態度を取るようになります。
世界は自分を中心に回っているんだと。自分は一番偉いんだと。
でもそんな都合のいい事なんてそう長くは続きません。
マサトは流行り病にかかり、ついに悪魔に魂を奪われてしまうのです。
今回はホラーというより、教訓的な話になっています。
世の中、そんなにうまくはいかない。
おいしい話には必ず裏があります。
また自分は成功者だといつまでもあぐらをかいていると、ちょっとしたことで周りから愛想をつかされます。
よく芸人さんとかにいますよね、人気絶頂だったのにあるスキャンダルが原因で今は全くテレビにもネットにも
出て来なくなった人が。
プロットではマサトが病院で亡くなったところで終わるのですが
今回そこまで書いて、少し物足りないなと感じました。
そこでダークっぽさを出すために、マサトの奥さんのミオと悪魔のシーンを入れました。
ミオも実は悪魔と契約をしていて、マサトがいなくなるよう願ったってわけですね・・・・・・。
死んだマサトの莫大な遺産が手に入り、好きな人とも一緒になれるってことで。
怖い怖い(^^::
でもこのミオも、今後の生き方によってはマサトと同じ末路を辿るかもしれませんね。
結局一番得をするのは悪魔だけ・・・・・・・。
ということで今回の短編はいかがだったでしょうか。
前回のような怖い話が好きな方は物足りなかったかもしれません。
それはそれでまた考えていますので(^^)いつになるかは分かりませんが気長に楽しみにしておいてください。
今回も曲はなしで書きましたが、書いている時は何かしら音楽を聴いてます。
今回は何にするか少し考えて、土屋昌已さんのアルバム「TOKYO BALLET」にしました。
土屋さんの曲は中学の頃ハマっていて、このアルバムもその頃よく聴いてました。
そのアルバムの最初の曲「Suddenly」の歌い出しですが
突然だった
泳ぐ君が流された
声もなく 夢の中で
何だ、夢の中か・・・・って思ったのですが一瞬ダークな歌だなと思ってしまいました(^^::
彼女と別れるかもしれないっていう予感がしてそれを嘆いているっていう曲なんですけどね。
でもこの曲、中学の頃歌詞の内容がよく分からないままよく聴いてたな(^^::
横道に話がそれてしまいましたが、今後もこのサイトに関しては気まぐれ更新です。
あまり期待しないで更新をお待ちください。
次は1年後・・・・・・?
それはちょっと空きすぎかなと思うので考えます(^^::
最後までお読みいただき、ありがとうございました。